カテゴリー別記事: 論説

小さなマーケットの魅力

 先日、いくつかのフリーマーケットを訪ねた。規模の差こそあれ、限られた空間に売り場が並び、個人が手づくりした雑貨類や、すでに生産されていない懐かしい品々が、小さな店先を彩る。品物の陳列の仕方や店の装いなどに、店主のこまやかなこだわりが見え、味わいがある。あいさつを交わしながら、店を巡る楽しさに浸った。

つないでくれる人々

 「駅のどこかに点字があっても視覚障害者にはそこに点字があることはわからない。どんな本が読みたいですかと言われても、どんな本があるか、私たちにはわからないんですよ」

民意とはなんだろう

 昨年から今年にかけて、いくつかの国で大統領選が行われた。結果についてはすでに知るところだが、おもしろいのはその選び方、選挙方法である。1人1票という多数決の原則に変わりはないのだが、一口に多数決といっても、国によってさまざまな仕掛けが施されている。

あたりまえの大切さ

 「君主が富んだときには国は滅びる」と言ったのは唐の太宗である。貞観の治と呼ばれる太平の世を築いた史上屈指の名君は家臣の意見に耳を傾けた。重用した名臣を失った折には「銅を磨いて鏡とすれば衣冠の乱れをなおすことができる。いにしえを鏡とすれば国家興亡の原因を知ることができる。人を鏡とすればおのれの行為の正否を知ることができる」と、墓の碑文を自ら書いて悲しんだという。

コペルくんとの再会

 連休中、吉野源三郎さんの著書「君たちはどう生きるか」を手に取り、久しぶりに読み返した。約30年ぶりの再読である。