カテゴリー別記事: 論説

新しい畳のかおり

 物であふれていた部屋の畳を十数年ぶりに替えた。新しい畳のかおりが懐かしく、子どものころ、この畳替えを見て、職人仕事のカッコよさにふれたことを思い出したのである。

環境月間の問い

 長雨の季節を迎え、生きものの気配が濃さを増している。植物の繁茂に合わせるように、小さな動物たちが繁殖し、それらを捕食する動物たちも活発に動きまわる。山の恵みを求め、人もまた山野に分け入る。野生動物と人との距離がぐっと接近するのもこの季節である。

「井戸塀」を考える 

 「井戸塀」とは、政治には金がかかり、私財を費やし、井戸と塀しか残らないというたとえである。転じて、政治を生業とせず、名誉とわきまえて社会に尽くした人をたたえ、清廉さを評することばとも理解したい。

当たり前の心構え

 桐生市内の相生町と本町かいわいで火災が相次いだ。いずれも木造の建造物で火の回りが早く、建物は全焼した。相生町の住宅火災では死者も出ている。また、本町の火災では明治期に建てられた長屋が全焼した。重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)の中核施設で、特定物件にも選ばれており、「買場ふれあい館」として地域住民になじみのある建物でもあった。

あかりを絞る暮らし

 5月の夕日が末広町通りの伸びる先へ落ちていくのは、桐生ガスプラザの交差点に立って西を眺めた月半ばの風景である。