カテゴリー別記事: 論説

利便性のひずみ

 ある日の午後3時ごろ、八百屋さんの店先で店主と立ち話をしていた。買い物客が次から次へとやってきてはひとしきり店内をのぞき、必要なものを買い求めてゆく。小さな店舗に商品の種類は限られている。品定めにかける時間は短く、店主との言葉のやりとりも端的でとにかく早い。その様子を眺めながら、すがすがしい気持ちになった。

「準高齢者」を考える

 近代日本を代表する彫刻家だった平櫛田中さんが東京美術学校の教授に招聘されたのは1944年、62歳のときだった。

予断を改めてゆく姿勢

 桐生川を泳ぐイノシシ親子の写真が以前、本紙に掲載された。

人と人がつむぐ歴史

 1960年10月4日付で桐生の青年に届いたダグラス・マッカーサー2世駐日米国大使の手紙は、白頭鷲の国章が型押しとすかしで入った大使館の便箋に書かれている。いまそれを手にとって改めて思うのだ。人と人の関係で丁寧に編み上げられてきたものはどこかで必ず語り継がれていく歴史になることを。

お互いさまの精神

 きょうは防災とボランティアの日。22年前、兵庫県南部を激震が襲った。阪神・淡路大震災である。100万都市神戸の直下を走る活断層が大きくずれ、揺れは戦後初の震度7を観測。6500人あまりが命を落とし、負傷者は4万人を超えた。