カテゴリー別記事: 論説

学び、考えるときだ

 1949(昭和24)年7月20日付の本紙に、当時桐生ユネスコ協会の会長を務めていた西田博太郎の寄稿「ユネスコとは何か」が掲載されている。その中で西田は、戦争や紛争は国民大衆の真意ではなく、政治や経済の行き詰まりを契機に、少数の国家権力者の意志によって勃発するものだと指摘している。

独立自尊の風が吹く

 太田市の丸山宿は、渡辺崋山が1831年旧暦10月12日、桐生の商家に嫁いだ妹を訪ねる旅の途中、出迎えの甥らと落ち合った場所だ。この日の烈風に駕籠かきが音をあげて、到着がたいへん遅くなってしまったと崋山は毛武遊記につづっている。

省エネがもたらすもの

 5月の宵、スーパーで買い物を済ませて屋外に出ると、群青の空に上弦の月が浮いていた。そばに小さな星。帰り支度の親子が足を止め、同じ角度で首をかしげ、寄り添う二つの天体を眺めていた。赤みを帯びた小さな星は火星。私たち“地球人”が生命の存在を求めてやまぬ星。そこから左に視線を移せば、うしかい座の1等星アルクトゥールスに行き当たる。麦の収穫期、宵の空にひときわ目立つ星で、「麦星」の和名を持つ。うどん食文化の栄える桐生みどりの地とは浅からぬ縁のはず。

共存の価値観を育む

 13日の朝、桐生市清瀬町地内で出没したクマが射殺された。

 吾妻山登山道周辺で目撃情報があり、「山林内に入山する場合や山林付近の散歩等の際は鈴をつけたりラジオをかけるなどして十分注意してください」と桐生市などが呼びかけたのが12日。それとこれが同じ個体かどうかはともかくとして、これほど市街地でクマが捕獲されたことは、さすがに驚きである。事故がなく、幸いだったと思う。

こぼれ話・幻の桐生ロケ

 本紙「桐生・みどりロケ地めぐり」は、近年上映され、かつレンタル可能な映画のうち、故郷がロケ地として登場する作品の象徴的シーンを現実の風景の中にたぐりよせ、紹介していく月1度の連載である。5月は桐生が岡遊園地の観覧車だった。