カテゴリー別記事: 論説

共存の価値観を育む

 13日の朝、桐生市清瀬町地内で出没したクマが射殺された。

 吾妻山登山道周辺で目撃情報があり、「山林内に入山する場合や山林付近の散歩等の際は鈴をつけたりラジオをかけるなどして十分注意してください」と桐生市などが呼びかけたのが12日。それとこれが同じ個体かどうかはともかくとして、これほど市街地でクマが捕獲されたことは、さすがに驚きである。事故がなく、幸いだったと思う。

こぼれ話・幻の桐生ロケ

 本紙「桐生・みどりロケ地めぐり」は、近年上映され、かつレンタル可能な映画のうち、故郷がロケ地として登場する作品の象徴的シーンを現実の風景の中にたぐりよせ、紹介していく月1度の連載である。5月は桐生が岡遊園地の観覧車だった。

障子紙のなかの文化

 手漉きの障子紙に込められていた繊細な配慮。その話を聞いて、抑えを利かせることで保たれる日本の文化のありようというものに改めて感じ入った。

ふるさとの自然と子ども

 4月26日付本紙11面に、渡良瀬川で遊ぶ子どもたちの写真が掲載された。1949年に撮影された1枚で、パンツ一丁の子どもたちが川遊びを楽しむ。それを見守るように、服を着た女性の姿もある。当時の川は子どもの遊び場。その後、堤防改修が進み、上流にダムが整備され、河川が水路化される過程で、川は暮らしから遠のいた。

「川上に立ち、川下を思う」

 桐生から渡良瀬川を上流に向けてさかのぼる。市境県境を超え、トンネルを抜け、足尾に入り、さらに奥、松木、仁田元、久蔵の3河川が合流する付近につくられた足尾ダムにたどりつく。ダム下に設けられた銅親水公園でひと休みし、用意された広葉樹の苗木を受け取り、ダムの脇、谷の斜面に組み上げられた数百段の階段を黙々と上る。息が切れ、額に汗をかくころ、ようやく目的地に到着する。