カテゴリー別記事: 科学・技術

安心安全な水質浄化装置、動物園から誕生

 桐生が岡動物園のクモザル舎に付属する池の連続水質浄化装置「すーぱーぴーとる」が7年の開発期間をへて完成した。群馬工業高等専門学校名誉教授・NPO法人小島昭研究所理事長で、水質浄化に力を注ぐ小島昭さん(74)=桐生市本町四丁目=が、石井商事(高崎市)と共同で行ったもの。池の水を「すーぱーぴーとる」に循環させて水中の汚濁を除去する仕組みで、11月中旬から始動し、約2週間たった水は透明度を維持している。

群大大学院・松本健作助教ら、未開の領域に挑む

 群馬大学大学院理工学府松本健作助教らのグループが、地下水に生息する水生生物の生態や生息環境の調査に取り組んでいる。学術的には未開の領域で、調査手法も確立されていない。グループが桐生川の堤防沿いに設けた観測孔では、1回の観測で40体ものメクラミズムシモドキが確認された。「こうした事例さえ前例がない」と松本助教は指摘する。グループでは今後、観測孔に防水内視鏡を挿入して直接観察する今回の手法を活用し、水生生物の生態や、生息実態と水質・地盤特性との関係などを調べる計画だ。

柳さん和裁で金賞、技能五輪全国大会

 青年技能者の技能レベル日本一を競う「大54回技能五輪全国大会」が21~24日、山形県の山形ビッグウイングを主会場に開かれた。桐生地区関係者(在住、在勤・在学)は6職種14人が出場し、和裁部門の柳恵子さん(岡田和裁研究所)が最高賞の金賞に輝いた。

桐生発の高強度繊維を、キヤノン財団から研究助成

 群馬大学大学院理工学府分子化学部門の上原宏樹教授(48)は、「延伸技術と撚糸(ねんし)技術の融合による超高強度繊維の創製」をテーマとする研究に取り組んでいる。キヤノン財団(東京都)の研究助成プログラム「産業基盤の創生」に採択され、2年間で1800万円の助成金を受けた。独自に開発してきた延伸技術と、繊維産地桐生が培ってきた撚糸技術を組み合わせ、防弾チョッキや釣り糸などに用いられる超高強度繊維を安価に、安全に、簡単に製造する装置を完成させ、地場産業にも貢献したい考えだ。

「完全な自動運転」目指す、来月から公道で実証実験

 群馬大学大学院理工学府の小木津武樹助教(31)らの研究グループは10月15日から、同大学桐生キャンパス周辺の公道で自動車の自動運転実証実験を行う。市販のハイブリッド車を改造し、エンジンの始動・停止、シフト切り替え、操舵(そうだ)、加速・制御などをコンピューターとセンサーを使って操作する。ただし、運転席には実験に携わるドライバーが乗り、ハンドルに手を添えていつでも手動で操作できる状態を確保する。自動運転の研究には桐生市も協力する予定。小木津助教は「限られたエリアでの完全自動運転が私たちの目標。実験を通じて技術力の向上につなげたい。新たな移動サービスの可能性も探りたい」と抱負を述べる。