3年連続の重み

 もう14年前になる。2002年のこと。桐生市役所で不祥事が相次いだ▼4月に事業担当助役が公然わいせつ容疑で逮捕。5月には建設部職員による市営住宅敷金の着服が発覚し、9月には経済部職員が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された▼先輩記者とともに桐生市政を担当していた当時、市役所に家宅捜索が入る場面を何度も取材した。わずか1年足らずで3人の逮捕者を出す異例の事態だった▼今月19日に同市職員が栃木県迷惑防止条例違反容疑で現行犯逮捕された事件。14年6月の列車内盗撮、15年7月の酒酔い運転に続き、3年連続で市職員(臨時職員含む)の逮捕者が出た。再び相次ぐ不祥事に、古い話を思い出した▼今回逮捕された職員は4月に新規採用、試用期間を経て10月に本採用され、9月末には公務員としての行動について研修を受けたばかりだった▼個人の資質の問題であることは否めないが、繰り返されれば組織の問題が問われる。「常に公務員としての自覚を持ち続け、職員としてふさわしい行為かどうか、自ら主体的に判断して行動を」。繰り返される職員向けの通知が“絵に描いた餅”になってはいないか。3年連続の重みをしっかり受けとめてほしい。(針)

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