くれぐれも

 高齢ドライバーによる重大事故が全国で多発しているなか、昨年12月にさいたま市で女子高校生を車ではね死亡させたとして、過失運転致死罪に問われた81歳の男に対し、さいたま地裁は16日、禁錮1年6月の実刑判決を言い渡した▼アクセルとブレーキを踏み間違えて、車を急に加速させ、道路脇を歩いていた高校生をはねたもので、裁判官は「過失の程度を減じるような事情はない」と指摘し、「被害者の無念さ、遺族の受けた衝撃は察するに余りある」と述べた▼法学者(中央大学法科大学院教授)の野村修也さんは「過失運転致死罪で実刑になるのは3%と少ない中での重い判決」とコメント。高校生の母親も「高齢者がハンドルを握る手に大きく影響する判決」と述べた▼県警によると、県内の今年の交通死亡事故(11月末現在、52件・死者58人)のうち、違反別では脇見・漫然運転22件、操作不適9件(以上安全運転義務違反)、最高速度違反4件の順に多い。ブレーキとペダルの踏み間違えも操作不適に入り、高齢者に目立つ▼幸い、当地では今のところ高齢ドライバーによる死亡事故は発生していないが、あすはわが身です。くれぐれもお気をつけて。(ま)

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