片付かない

 年度末に向けて机の上の書類を片付けようと思うのだが、なかなか大変で、まだ使うかもしれないと思い始めれば、いつまでたっても捨て切れない。物理的な限界もあるので、思い切るしかない▼片を付けるという行為が苦手で、昔から苦労している。何かを終えてから別の何かを始めることをせず、何かしながら別の何かもするということが多い。よくない習慣だとは思う▼東日本大震災から6年。炉心溶融を起こした福島第1原発の廃炉作業はいまも継続中で、溶け落ちた核燃料がどのような状態なのかすらもまだ解明されていない。片付け作業はいつまでかかるのか、先は見通せない▼壊れた原発が片付かないままに、再稼働への動きはしきり。国も電力会社も、あれは福島の特殊ケースなのだと、そう割り切っているのだろうかといぶかしむ。後片付けができないということは、それを扱う能力がないという明白な証拠であるはずなのに▼おそらく重大な事故というものは、すべてが特殊ケースに違いない。福島のような重篤な事故がなぜ起きたのか、人的ミスがどこまで絡んだのか、謎はいまだ多い。それが他者に説明できるまで再稼働はすべきでないと、そう思わずにはいられない。(

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