隣町の市長選

 太田市長選は現職の清水さんが多選批判をものともせず、圧勝で通算7選を果たした。投票率は41%台と低調。それだけ太田市民が現状に不満がないということなのだろう。人口がまだ増えていて、スバル車が好調で税収も潤沢なら変革への期待より現状維持を望む声が上回るのも無理はない▼公開討論会で3候補の主張を聞き比べたが、客観的にみても清水さんの話が一番分かりやすかった。桐生市に近い吉沢・原宿地区に新たな工業団地を整備し、財源を増やして子育てや福祉に回すという単純明快な主張に、新人2氏は太刀打ちできなかった▼清水さんは東洋経済新報の「住みよさランキング」で太田が県内1位、関東8位だと強調することも忘れなかった。このランキングは桐生地域に住む者としては以前から納得しかねるが、批判票をかわすには好都合な数字だろう▼太田市長選を傍観していて「シビックプライド」という言葉が浮かんだ。「市民の誇り」といった意味だが、太田市民は自分のまちにどれくらい誇りを持っているのだろう。人口や税収が堅調な分、まちづくりに対する市民の当事者意識はどうなのだろうと、市長選でさえ6割の市民が棄権する状況を見ながら思った。(

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