コールド負けの誇り

 結果は七回コールド負け。でも、アクシデントにもめげず最後まで正々堂々と戦った、すがすがしい後ろ姿だった▼12日の高校野球選手権群馬大会。選手10人で高崎商に挑んだ大間々は五回途中、エース小林大と二塁手の西島が相次ぎ熱中症で倒れた。2人とも足がつり、小林は一時マウンドに戻ったが、投球練習もできない状態でやむなく降板。西島は守備機会の少ない左翼に入り、唯一の控え選手の黒澤が三塁を守ってやりくりした▼あと1人倒れたら、選手不足で試合放棄を余儀なくされる。没収試合になると記録上は「0―9」。その寸前のところで選手たちは踏みとどまり、試合を完遂した▼たった1人の3年生として部存続の危機を乗り越えた岡田主将をはじめ、ギリギリの状態でひたむきに戦った選手たち。そんな緊張感と蒸し風呂のような暑さが熱中症を誘発したか▼結果は3―10。だが、強豪相手に中盤まで互角に戦い、長短7安打で3点を奪い、無失策で守り抜いた。その頑張りは公式記録として後世に残る。何より、おれたちは最後まで戦ったんだという経験が財産になる。胸を張ってほしい▼勝敗の向こう側にある感動を残して、大間々ナインの2年ぶりの夏が終わった。(

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