プールの思い出

 きのう4日付5面に載った桐生市小学校水泳記録会の記事を見て思い出した。四十数年前、小学生だったころ。「ああ、自分もこんな大会に出たことがあったなあ」と。長く忘れていた記憶の引き出しからいくつかの場面が浮かび上がった▼桐生ではない。生まれ育った土地の小学校。昭和40年代後半。大会は、ふだん泳いだことのない大きなプール。50メートルプールだったか、とにかく小学校の「25メートル」よりも大きく感じられた。中央が深く、自分には足が届かなかった▼平泳ぎか背泳ぎで出たのではと思う。自由形ではもっと早い子がいたし、バタフライはできなかったから。上位を争うようなスピードを持っていたわけではないので、記録はもちろん、どうに泳いだのかもほとんど覚えていない。ただ「出た」というくらい。大会用に「人数合わせで加えられたメンバーの一人」だったのかもしれない▼大会前の練習が学校のプールで何日間かあった。学校代表としてそれに参加するのは少し誇らしかった。記録を伸ばそうという健全な思いからではない。「周囲から一目置かれたい」。そんな見えを張っていた幼いころの記憶。いま思い出すと、恥ずかしく、ほろ苦い。(

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