文化の継承

 1990年代に生産された軽オープン車「ビート」の部品をホンダが復刻販売するという。黄色い車体で軽快に走る小さな姿が鮮烈な印象を残したが、生産が終了して20年。いまも乗り続ける愛好家にとって、純正部品の再供給は至上の喜びだろう▼古い国産車を維持したいオーナーにとって、部品の手当ては懸案だ。欧州車は安定して部品の供給がある車種が多いのに比べ、日本車は生産終了からほどなくして、部品も絶えてしまうのが一般的だった▼なので、自走できる状態を保つには、中古の部品を探すなり部品取り用の車を別に用意して交換したり、場合によってはつてを頼って町工場に依頼して特注したりと、持ち主は苦労が絶えない▼12回目を迎える「クラシックカーフェスティバルin桐生」に立ち上げから関わっているが、陰にそうした手間暇があって毎年美しい車をみることができるわけで、趣味とはいえ頭の下がる思いだ▼古い車を大事に乗り続けるのだって立派なエコだし、自動車文化を後世に伝え残す上でも意味がある。ガソリン車の時代はもう終わりに近いかもしれないが、ほかのメーカーや車種にも広がっていくといいな。(

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