手洗いのすすめ

 今季初のインフルエンザによる学年閉鎖がみなかみ町であったという。いつの間に秋を突き抜け冬に突入したかと驚いて、置いてけぼりの感覚である▼キンモクセイが匂って、カツラの葉が黄色くなって、月のきれいな夜が増えて、虫や鳥の声が変わったことに移り変わりを感じる。加えて感染症も季節を知る要素の一つ▼夏場は細菌が原因の食中毒に注意喚起が盛んだったけれど、寒くなれば今度はノロ、ロタなどウイルス性が中心。そう思うと「日常生活は一年中感染症にさらされているんだな」なんて思う。全てに注意を払おうとするときっと、せわしなくて気持ちが落ち着かない▼そんな中で、無理せずできる予防方法が「手洗い」。特別な道具はいらないし、技術も必要ない。保健・医療・福祉関係者に聞けば押さえておくポイントを快く教えてくれるし、自分でも調べられる▼さて、社内にある日本大歳時記をたぐると「風邪」「咳」「嚔」「水洟」は冬の季語で、インフルエンザやノロ、ロタは記載が見当たらなかった。どちらにしろ、感染症にかかって季節の変化を知るのでなく、空の色や眺める風景、生き物の姿、空気の匂いから感じていたい。だから手洗いにいそしむのだ。(

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