暮らしやすさ

 からだに障害のある人や要介護者の外出を支援しようと、わたらせライフサービスが福祉有償運送のサービスを継続している。スタートは1999年なので、間もなく20年という息の長い取り組みだ▼自動車を運転できる市民が協力員となり、1人で公共交通機関を利用できない障害者や要介護者の移送を請け負う仕組み。基本利用料は1時間700円、ガソリン代は1キロごとに80円。このうち650円が協力員に支払われる▼病院への通院利用が最も多いのだが、買い物、墓参り、イベント、観光、レジャーへの付き添いなど、使用目的は幅広い。「遊びのために利用するなんてと、一部の利用法に対し、いぶかしむ声もあった」と、わたらせライフの宮地由高理事長は話す。ただ、レジャーも生活の潤いの一部。「暮らしの質を確保するには遊びも大切」と、支援に分け隔てはない▼いまは毎日20~30人の利用者を、約300人の協力員が支える体制だが、課題は若い協力員の確保。体力の必要なケースもあり、わたらせライフでは特に60代の男性協力員を募集している▼自由に移動ができるということは、大事な権利である。暮らしやすい社会を自分たちでつくる。去年今年に限らず、貫く目標である。(

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