草津噴火の衝撃

 草津白根山と呼ばれる山域に土地勘がある人なら、「まさか」という言葉しか出てこないはずだ。常時監視・警戒されていた湯釜ではなく、本白根山頂付近の迫力ある旧火口でもなく、その周縁部(鏡池の北側約400メートル付近)が突然、噴火した。山の脇腹から噴き出したようなイメージに近い▼桐生タイムス社が年数回、地元の旅行社やカメラ店と連携して読者をお連れする登山やコマクサ撮影ツアーの目的地であり、個人的にも登山やスキーで愛着のある山だけに、自分自身があの噴火現場にいたとしても何の不思議もなく、背筋が凍った。実際、リフトの優待券を活用して1月中にスキーに行く予定だったのだ▼ここにきて、宮城・山形県境の蔵王や、群馬・長野県境の浅間山でも、火山活動が活発化しているという。2014年9月の木曽御嶽の大噴火も衝撃だったが、名山と呼ばれ登山客に人気のこうした山々の多くが活火山であり、桐生市の最高峰・黒檜山を擁する赤城山も活火山である▼日本列島には、過去1万年以内に噴火したことがある111山域が活火山に指定されている。私たちの暮らしにとって、火山は実はとても身近な存在なのだということを思い知らされる草津の噴火だ。(

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