バリアフリー

 「新国立競技場のバリアフリー設備についても(障害者の視点からの)意見を出したいと思っています。甲子園球場の改善などを提言してきた経験を生かして」。今月半ば、久しぶりに顔を合わせた大久保健一さん(39)は、相変わらずの大きな声で元気にそう話した。電動車いすに大きな体を乗せて▼桐生市内の学校を出て今は兵庫県西宮市を拠点に一人暮らし。脳性まひの後遺症のため足が不自由だが、健常者と変わらない行動をとる。歩道、電車、バス、航空機などを利用する際、「車いすだからといって使い勝手に制限があるのは著しく不公平」と行政や公共交通機関などに数多くの提言をしてきた。設備や応対などを工夫して健常者が利用するときと変わらないよう配慮すべき―。そうした信念が原動力になっている▼今回の帰桐では亀山市長とも面会し、「おりひめバス」のノンステップバス導入の進み具合などを尋ねた。その際、早ければ年度内にも全11台がノンステップになる可能性もあると聞いたそうで、「いい方向ですね」と笑顔を見せた。乗り降りしやすいバスならば、高齢者や妊婦、赤ちゃん連れの家族にも優しいだろう。期待したい。(な)

関連記事: