ただならぬ理由

 先月後半、桐生警察署管内でひき逃げ事件が相次いだ。1件は追突、もう1件は対向車に衝突して、それぞれ被害者に軽傷を負わせたが、そのまま逃走したというものである▼2件とも被疑者は間もなく逮捕された。容疑は自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)。捕まったのは当時19歳の会社員少年と同25歳の建築板金業の男。少年は「怖くなって逃げた」、25歳男は「(違反)点数、罰金(処分)を受けるのが嫌で逃げた」と供述したという▼共通点は事故で動かなくなった車を放置して逃げたことだ。普通、車を置いていけばナンバーなどから所有者や使用者が分かってしまうことは分かるはずである。それでも逃げるにはただならぬ理由があったのだろうと疑われても仕方あるまい▼少年は午後10時ごろ、25歳男は午前1時ごろ、それぞれ帰宅途中に事故を起こし、少年は翌々日に出頭。25歳男はその日のうちに逮捕された。うち25歳男については「飲食店からの帰りだった」として、飲酒運転の有無についても調べている▼飲酒運転の発覚を免れるために逃走したとすれば罪はさらに重くなる。決して「逃げ得」にはならないことを心に留めておきたい。(ま)

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