市議と市民

 「桐生合併 賛成ゼロ」。みどり市議会の状況を伝えた16日付本紙記事は大きな反響を呼んだ。少なくとも記者に寄せられた反響のほぼすべては「そんなに保身が大事か」といった議会批判で、みどり市民からの声も複数あった▼市民の代表たる議会の意向は当然重い。桐生合併への消極論は、みどり市民の空気感を一定程度反映しているのは間違いない▼だが、これがみどり市の最終結論だと片付けるのは早計だ。石原市長が2月に同市内の32団体の役員ら約70人の意見を聴いた際は、約半数の態度保留組を除くと両市合併に賛成派が二十数人いて、反対派より多かったのだ▼考えてみれば、合併特例法にも議員の在任特例がある。合併後一定期間は議員の身分を担保する制度で、裏返せば、議員の抵抗で合併が進まないことは制度的にも織り込み済みなのだ▼ちなみに昨春のみどり市議選の投票総数は1万9686票、投票率は47・84%。これは人口ではなく有権者数に対する割合。つまり、仮に市議の支持者全員が桐生合併に反対でも、みどり市民全員の半分以下だ▼こうした状況を石原市長がどう判断するか。何より亀山市長はじめ桐生市側に、状況を打開するだけのビジョンと情熱があるか。(成)

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