今月の記事: 2017年2月

ほめ言葉

 「北野武監督の映画のようなパワフルなイメージ」。初めて桐生八木節を見た浅草の40代夫婦の感想だ▼小気味いいテンポに独特の節回し、激しい踊りに威勢のいい掛け声。すごいねえ。楽しいねえ。リズムに合わせて体を弾ませながら、笑顔の2人は興奮ぎみにつぶやいた▼東京・浅草六区で先月29日に行われた桐生市主催の「桐生八木節まつりin浅草」。東武鉄道で直結する浅草からの観光誘客を図る初の取り組みだ。商店街の路上にやぐらを組み、大勢の桐生関係者が駆けつけ、まつり本番の熱狂を再現した▼桐生市出身で都内在住の男子大学生が、友人を引き連れて飛び入り参加したり、スマホで撮影していた外国人女性たちが、いつのまにか踊りの輪に加わっていたり…。ピーク時には約300人の見物客がやぐら周辺を埋め尽くした▼場所は、北野監督こと芸人・ビートたけしを生み出した浅草フランス座のすぐそば。桐生八木節の印象を語った冒頭の言葉は、そんな地元の歴史も踏まえた浅草っ子ならではの褒め言葉だったに違いない▼4月と7月にも同じ場所で再演する。今回参加しそびれた桐生の八木節愛好者も少なくないはず。暖かい季節を迎える次回ぜひ参加を。(針)