今日の記事: 2017年3月9日

被災地に寄り添う、通い続けて200日

 東日本大震災から11日で丸6年。その節目を目前に控えた9日、被災地に計約200日間通い続け、写真撮影を続ける桐生人の初個展が、桐生市錦町三丁目の市勤労福祉会館市民ギャラリーで始まった。元職人ならではの行動力と現場感覚で、後先考えずに始めた被災地訪問から足かけ6年。地震や津波、原発事故による放射能汚染の現場を歩き、被災者と接するうちに自らの思いに気づく。「撮影で被災地に寄り添いたい」。新たな使命感を抱きながら、撮影者は被災地に通い続ける。

「ノルディスク」、桐生に日本初のショールーム

 ワンランク上の道具を求めるキャンプ愛好家らの間で話題のデンマーク製アウトドアブランド「ノルディスク」の代理店があす10日、桐生市仲町二丁目に日本初となる常設型ショールームを開業する。同社の代名詞である「ティピー」と呼ばれる円すい型テントや、世界最軽量をうたう山岳用テントなど、同社の全製品を実際に触れられる。日本中を旅した経営者が桐生にほれ込み、同社製品の魅力を全国に伝える拠点としてこの地を選んだ格好だ。

生かせる

 暖かくなってきたとはいえ、ここ数日の冷え込みは足先がちりちりしびれるほど。まだまだ春本番とはいえない寒さ▼こんな季節に、水につかり、たくさんのものを失い、先行きへの不安を抱きながら食べ物も着るものも寝る場所も満足に得られない生活を送るなんて、想像できないぐらい、いやなことだ。けれど現実に、たくさんの人たちがそれを経験した。しかも、ここよりも寒い東北で▼折にふれ、「東日本大震災の記録」というDVDを見る。特に、自分の気持ちが弱ったときに見ている。映像を通して、被害に遭った人たちを追悼しつつ、この大災害を乗り越えた人たち、また乗り越えようと日々格闘している人たちがいることを、改めて心に刻む。この人たちに比べれば、自分のたいへんさなんて、ささいなものだ、と▼大地震、大津波、大火、原発事故…。死者・行方不明者合わせて2万人超、避難者は数十万人。被災地とはいえない桐生にいても、刻一刻と変わる状況、大きな余震、燃料不足、食料不足、暗く寒い夜、計画停電…と、重苦しさと閉塞感に覆われていたことを感覚で思い出す▼人の記憶は薄れていくもの。だから救われる、という面もあるが、忘れなければ生かせる。“てんでんこ”に。(