今日の記事: 2017年3月10日

6年目で帰郷決断、葛藤越え新たな一歩

 東日本大震災からあす11日で6年。桐生地区(桐生・みどり両市)には今も津波や原発事故の放射能汚染で故郷を離れた避難者30世帯69人が暮らす。このうち今月下旬で桐生地区を離れ、福島県に帰郷する2家族がいる。今月末の住宅無償提供打ち切りに合わせ、帰郷を決断した自主避難者の夫婦。妻子が避難して夫が単身赴任する生活に耐えられず、家族一緒に暮らそうと帰県を決めた子育て世帯。避難者たちは多くの葛藤を乗り越え、新たな一歩を踏み出そうとしている。

「ソーイングカフェ」あす本六にオープン

 ミシンやアイロンなどを時間制で自由に使える「ソーイングカフェ」が、桐生市本町六丁目のきものリサイクル睡蓮(近藤幸子さん経営)にオープンする。たんすに眠っていたり着ることのできないきもののリメーク教室を主宰するなかで要望を受け、開設に踏み切ったもので、11日から営業を開始する。

次善の夢

 ワールドベースボールクラシックたけなわだ。侍ジャパンは1次ラウンドの首位通過が決まり、ますます日本中が熱くなるだろう。選抜高校野球大会も10日午前、組み合わせが決まった。球都の名をいただく街に身を置く者として、競技人口減が続く野球が盛り上がるきっかけになればうれしい▼野球に限らず、スポーツに熱中するのは素晴らしい。さまざまな競技でプレーする子どもたちの少なからずが、きっとプロを夢見ているだろう。現実には、大人になっても本格的に選手を続けられるのは一握り。職業にできるのは、さらにわずかだ▼大好きなスポーツで競技者の道をどこかで諦めるとき、違う夢や目標を自ら探し、すぐに見つけられる人は少数派かもしれない。でも実は、選手や指導者以外にもスポーツに関わることのできる仕事って、意外とあるのだ▼理学療法士やトレーナーなど体のケアに関わる職業が人気だが、それだけではない。球団職員や通訳もあれば、法律やお金の面でプロを支える弁護士や税理士もある。データ分析の専門家も必要とされている▼閉ざされたようにみえて、実はたくさんの道が広がっている。示してあげるのは、周りの大人の役割だ。(

まちの活力を生む原点

 哲学者の内山節さんがかつて桐生で語ったことで、いまでも印象に残っている話がある。