今日の記事: 2017年3月11日

初の安否確認訓練、住民主体で黒保根全町

 東日本大震災6年に当たる11日朝、桐生市黒保根町の自治会連合会は、大地震発生を想定した全住民対象の安否確認訓練と情報伝達訓練を初実施した。班長らが担当世帯を回って集めた安否確認情報と、町会長などへの伝達所要時間を把握するのが狙い。主催者団体の代表は「節目の日の恒例にしたい。将来は避難訓練などと組み合わせ、全町を挙げての総合訓練を目指す」と意気込む。

漫画で桐生PR、JTBの依頼で描く 

 外国人や若者向けに地域の観光情報を発信しようと、JTB関東交流文化誘致協議会がホームページ(HP)「かんた~びれ」上に掲載する「地域PRマンガ」。新潟編に続く桐生編を、岩崎ももさん(20)=桐生大学短期大学部アート・デザイン学科2年、桐生市在住=が制作した。若い女の子目線で、古い街にあるレトロで新鮮な楽しみ方を描いており、「ぜひ桐生に行きたいと思える漫画ができました」と岩崎さん。意外な名所も紹介している。

写真の向こう側

 被災地の写真をじっと見つめる人がいる。桐生市役所ロビーで10日に始まった宮城県石巻市の震災写真展。その桐生市在住の50代女性に声をかけると、「去年の秋に夫婦で訪ねたばかりなんです」と、穏やかに話し始めた▼息子の住む仙台市を訪ねた際、たまたま足を延ばした石巻市。まちを見渡す高台の公園に着く。傍らにいた被災者と知り合い、震災当時の実体験を聞いた▼公園によく来るという年配男性。地震直後に息子と公園に逃げたが、近くの幼稚園に通う孫の姿が見えない。心配して様子を見に下りた息子は、津波に流されて今も行方不明だという▼園の送迎バスも津波で流され、5人の園児が命を落としたが、孫は別の場所で無事だった。年配男性の口調に無念さが募る▼つらい話を思い出させたことを詫びると、「聞いてくれてありがとう」と礼を言われた。「被災者の話を聞く。思いに寄り添う。被災地に縁のない自分にも、できることあるんだなって」。あの公園にまた行きたいと、女性は熱っぽく語った▼身近な人を亡くした人、ふるさとを追われた人、その思いに寄り添う人。それぞれに震災の風景がある。それらを一つひとつ丁寧に、伝えていけたらと思う。(