今日の記事: 2017年3月30日

中途失聴・難聴の70歳、大学院を修了

 70歳目前で大学院に進学し、研究生活に挑戦した荒川とみ子さん(70)=桐生市東五丁目=が今春、修士論文をまとめ上げ、修了証書を手にした。中途失聴・難聴という障害を持つ荒川さんは自らの経験をもとに、聴覚障害者の現状、社会生活の場で抱える課題の解決を図り研究。思い新たに「障害への理解を深めてもらえるよう呼び掛けたい。障害を持つ人が孤独にならず暮らせる社会になってほしい」と語った。

染め工場の平賢、オリジナル手拭い本格展開

 県内で唯一、こいのぼりを染めていることで知られる染め工場の平賢(桐生市境野町三丁目、平田伸市郎社長)がオリジナルの手拭いを商品化した。技術を生かして郷土の素晴らしさを伝えたいとの思いで企画し、「桐生手拭い」と名付けた。社内でデザインし、1枚ずつ手染めする。繊維に関係する多彩な技術が集積し、総合産地と称される桐生だが、手拭いを独自ブランドで本格展開するメーカーはなく、新しい試みだ。

憂いを流す

 冬の寒さとようやく決別し、草木の芽吹きを迎える喜びの春が到来した。野山を眺めれば、新緑の萌黄に差し色のように花の色が入り、心湧き立つ季節である。ただ一点の曇りを除いては▼花粉症だ。環境省が事前に公表していた花芽調査では、全国的には昨年よりスギ花粉の飛散量が多いものの、関東地方はやや少なめと予想されていた。感じ方はそれぞれなので、個人差があるかもしれないが、たしかに例年に比べれば、少し症状が楽な気がしている▼くしゃみに目のかゆみ、鼻水、鼻詰まりと症状に悩む周囲を余裕しゃくしゃくに眺めていたばちが当たったのか、猛烈に花粉が舞った年に発症したのも今は昔。マスクに目薬、点鼻薬が欠かせぬ3点セットになった▼すっきりしない日は、2年前の今ごろから始めた「鼻うがい」で楽になる。人肌ほどのぬるさだと水が入っていきやすい。鼻から口に上手に抜けるときと、できないときがあったが、ある朝、誤って強く吸い過ぎてしまったとき、その勢いでうまいこと吐き出すことに成功し、こつをつかんだ▼物事は、何が幸いするか分からないもの。小さな成功に気をよくしつつ、あと1カ月ちょっとを乗り切るぞ。(