今月の記事: 2017年3月

染め工場の平賢、オリジナル手拭い本格展開

 県内で唯一、こいのぼりを染めていることで知られる染め工場の平賢(桐生市境野町三丁目、平田伸市郎社長)がオリジナルの手拭いを商品化した。技術を生かして郷土の素晴らしさを伝えたいとの思いで企画し、「桐生手拭い」と名付けた。社内でデザインし、1枚ずつ手染めする。繊維に関係する多彩な技術が集積し、総合産地と称される桐生だが、手拭いを独自ブランドで本格展開するメーカーはなく、新しい試みだ。

憂いを流す

 冬の寒さとようやく決別し、草木の芽吹きを迎える喜びの春が到来した。野山を眺めれば、新緑の萌黄に差し色のように花の色が入り、心湧き立つ季節である。ただ一点の曇りを除いては▼花粉症だ。環境省が事前に公表していた花芽調査では、全国的には昨年よりスギ花粉の飛散量が多いものの、関東地方はやや少なめと予想されていた。感じ方はそれぞれなので、個人差があるかもしれないが、たしかに例年に比べれば、少し症状が楽な気がしている▼くしゃみに目のかゆみ、鼻水、鼻詰まりと症状に悩む周囲を余裕しゃくしゃくに眺めていたばちが当たったのか、猛烈に花粉が舞った年に発症したのも今は昔。マスクに目薬、点鼻薬が欠かせぬ3点セットになった▼すっきりしない日は、2年前の今ごろから始めた「鼻うがい」で楽になる。人肌ほどのぬるさだと水が入っていきやすい。鼻から口に上手に抜けるときと、できないときがあったが、ある朝、誤って強く吸い過ぎてしまったとき、その勢いでうまいこと吐き出すことに成功し、こつをつかんだ▼物事は、何が幸いするか分からないもの。小さな成功に気をよくしつつ、あと1カ月ちょっとを乗り切るぞ。(

厚生病院負担金問題、県立ち会いであす協議

 桐生厚生総合病院に対する桐生・みどり両市の2016年度負担金について、算定方法をめぐる両市の見解の違いから332万円の不足が生じている問題で、両市は30日午前、同病院で県市町村課立ち会いのもと解決に向けた協議を行う。この協議で両市が納得する方向性を見いだせない場合、年度内の解決は困難となる。運営する両市の負担金が宙に浮いたまま新年度を迎えるのは同病院始まって以来で、異例の事態になりかねない。

100キロウォーク応援しよう、「桐生通過時に声援を」

 元日のニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝)のコースを歩く「ぐんま100㎞ウォーク」が5月13~14日、桐生・みどり両市を含む県内一周コースで行われる。「競争ではなく自分への挑戦」をテーマに、200人超が参加する同イベントは、今月末まで参加者を募集中。有志らでつくる実行委員会は「70キロ前後で通過する桐生・みどり両市は、参加者の心が折れそうになる区間。ぜひ多くの市民に応援してほしい」と呼びかけている。

うつろう

 日だまりはほんのり、ぽかぽか。そこかしこから桜の便りも届くようになり、ああ、もう春だなあと思っていたら、丸一日、冷たい雨。雲が晴れたその先遠く、赤城や梅田の山々には白い薄化粧がほどこされ、そうか、まだ季節の変わり目、移ろう時期なのだなと▼そんなことを考えていたら、「移ろう」という言葉が気になった。なぜ「移る」じゃなくて「移ろう」なのだろう、と。使い方もさることながら「うつろう」というその響きも気になった▼音の響きから連想するのは「うつろ」、つまり「虚ろ」。虚無であり、からっぽ、実体がない、という感じ。さらに、「うつろ」の響きから連想するのは「うつつ」、つまり「現」。現実であり、目の前にあるもの、実体という感じ。「ろ」と「つ」の違いで意味が真逆になる。では「うつ」とは何だろう。やっぱり「移」なのか? もともと「移ろ」と「移つ」なのか▼たぶん、語源辞典とかネット検索とかで調べればすぐにでも正解が見つかることなのだろう。だけど、そうしたくない。便利だから、仕事とか必要に迫られれば利用させてもらうが、正解が分からない方が、いろいろと考えられるから。こんなときでもないと、「うつろう」について考えもしないだろうから。(