今日の記事: 2017年5月8日

まつりの魅力映画で伝える、桐生舞台に市民ら出演

 桐生八木節まつりと桐生祇園祭で盛り上がる夏の桐生市を舞台に、織都の伝統を受け継ぐ若者たちの情熱を描く市民参加型「まち映画」(タイトル未定)の製作発表が7日、同市本町二丁目の有鄰館で行われた。プロデューサーを務めるのは桐生市梅田町三丁目在住の会社員、大沢貴紀さん(46)。まち映画を多く手掛ける藤橋誠監督(41)と会見で意気込みを語り、「市民と一緒に作る映画なので、ぜひ多くの市民に参加してほしい」と、6月に予定する出演者オーディションへの応募を呼びかけている。

「技能五輪」左官部門、国際大会に桐工OB・小谷野貴光さん

 県立桐生工業高校卒業生の小谷野貴光さん(21)=伊勢崎市、小谷野工業=が10月にアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで開かれる技能五輪国際大会の左官部門に出場する。本番に向けて「自信を持ち楽しめるように、技術を磨いていく」と練習に打ち込んでいる。

オオカミの護符

 フタバアオイのハート形の光沢、切り落としたような三角形がかわいいカタバミソウのつや消し、湧き出たばかりの緑は、ほんとうに多彩。シダの上にきらめくのは、羽化したてなのかガラス細工のようなトンボの羽だった。山道を歩くと葉っぱもあれこれ、ささやきかけてくる▼鳴神山。例年より花の色が濃いようなカッコソウを見ていて、江戸時代の本草学の「勝紅草」の表記が浮かんできた。つぼみはさらに濃縮したような赤紫に近い。息をはずませ汗して来た花詣で客らが上げる歓声のなか、群落の復活に尽くしてきた人たちのことを思う▼大正から昭和初期には、地元の人たちが組合をつくって栽培したワサビ田があった。今もその石垣に沢水が流れている。ワサビ田経営は大手商社に勝てなかったというが、何とか生き延びたワサビの命運が懸念されるのは、やはり林道建設の影響だ。地下水脈が切られれば沢が枯れる▼雷神岳神社の鳥居前に座るのは、狛犬ではなくオオカミ。山開きの日にはもろもろの大神が梵天を目印に降りてきて、祝詞を奏上される。天と地、山と里を結ぶ使徒は絶滅していないと信じたい。森羅万象に宿る神を感じるなら、善悪は容易に判断できるだろう。(