今日の記事: 2017年5月18日

茂木健一郎さん発案、6月に有鄰館で「夏至祭」

 講演で訪れた桐生市を気に入った脳科学者の茂木健一郎さんが、市内在住の友人らとともに「桐生で面白いことやろう」と発案した初イベント「夏至祭in Kiryu 2017」が6月24、25日、同市本町二丁目の有鄰館で開かれる。茂木さんの講演や、映画「FAKE(フェイク)」の森達也監督との対談、同映画上映、環境から未来を考えるシンポジウム、コンサート、アート作品展示など、多彩な催しで祝祭空間を彩る。実行委員会は「ちょっと知的でアートな催しを、お祭り気分で楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。

地域ぐるみで子育てを 出前サロン、初の交流事業

 地域の子どもや保護者と住民の交流を図る取り組みが17日、桐生市立梅田公民館で開かれ、未就園の子どもとその親20組ほどが参加。梅田婦人会(川島長子会長)を交えて遊びや散歩を楽しんだり、地元住民らのハーモニカ演奏に合わせて歌ったりと和やかなひとときを楽しんだ。

悲恋の復活

 茶箱を開けると防虫剤のにおいがムッと立ち上った。薄紙をそっと取ると、次々現れたのは美しい人形8体。桐生からくり人形芝居「吉祥寺恋之緋桜」に登場する、八百屋お七と寺小姓の吉三郎が各2体、小坊主3体と丁稚の豆松。傷みもなく、立ち会った人たちから感嘆の声が上がった▼2004年5月のこと。当時桐生からくり人形保存会は東大工学部で講義・実演したり名古屋のトヨタテクノミュージアムに出張したり、目覚ましく活動の幅を広げていた。自由な発想と遊び心による江戸のものづくりが、最先端のバーチャルリアリティーや産業技術からも注目された▼座敷からくりや山車からくりは各地にあるが、からくり人形芝居が残るのは桐生のみ。浅草奥山から伝わって織物機械の技術がありスポンサーがいて、天満宮御開帳臨時大祭ごとに各町会が競った出し物が、御開帳が行われなくなっても復活上演されている。特異なことだ▼「八百屋お七」も眠りから覚めて、精巧なレプリカが舞台をつとめる運びとなった。現存する桐生からくり芝居は仇討ちか決闘か恋物語か。恋しさ逢いたさに火付けし櫓に登って半鐘を叩くお七、火事と喧嘩を華とした時代の物語がいとしい。(