今日の記事: 2017年6月19日

パーム油発電、オゾン使い新装置、年内にも商品化へ

 みどり市内の企業が自社の特許技術を応用し、パーム(やし)油で高効率低公害の発電を可能にする装置を開発中だ。油にオゾンと電気分解した水を混合した上で、ディーゼルエンジンに供給し、窒素化合物(NOx)を低減する。実験では、水の割合を2割まで増やしても発電効率は変わらないという結果も出た。環境面の利点に加え、東南アジアなど途上国の電力事情向上にも役立ちたいと考えている。

祝い酒できたよ、桐高創立100周年記念「山紫」

 県立桐生高校の創立100周年を記念した祝い酒「山紫(やまむらさき)」が出来上がった。酒米づくりから精米、醸造、ラベル、そして販売まで、すべて桐高同窓生のリレーによって完成した純米吟醸酒だ。17日には同窓会みどり支部(石埜茂支部長)メンバーがラベルの書を担当した詩画作家、星野富弘さん(71)宅を訪ね、「山紫」をプレゼント。試飲した星野さんの評価も上々で、酒談議や高校時代の思い出話でも盛り上がった。

授かった時間

 いろんなことを考える時間ができた。というか、授かった時間なのかもしれない▼34年前に父が亡くなった。その遺影は母が選んだ。享年より十数年前の、当時は定年間際の年ごろだったが、一人前には及ばない子どものために、資格を生かす道へ進もうと、すでに心に決めていたころの顔である▼母は写真を部屋に飾って、卒寿まで、朝は掃き掃除の後に仏壇を拝み、チーンという音で電子レンジから温めた牛乳を出し、卵焼きを作り、朝食を済ませてからは決まった場所で静かにテレビを見て、家族を見送って迎え、夜は8時に「おやすみなさい」と布団に入る。そんなふうに少なくともこの20年、同じ日課を積み重ねてきた。その母の遺影を、今度は筆者が選ぶ番になった▼90歳を前にした写真は、いつもの場所でいつものように笑ってくれた1枚である。父母の遺影を比べれば年の差は隠しようもないが、長い時間を共にして数々の場面がある中で、ふしぎと迷わなかったのである▼斎場を出て、務めを終えて家に戻ると、病院生活の2年半を懸命に耐え、やっと戻れた自宅の部屋で、祭壇の花に埋もれて笑ういつもの母の顔があった▼「ただいま」と、自然に声がかけられた。(