今日の記事: 2017年7月22日

野口家住宅、登録文化財に、「在郷町の往時伝える」

 国の文化審議会(馬渕明子会長)は21日、文化財分科会を開催し、新たに244件の建造物を登録するよう文部科学大臣に答申した。群馬県では野口家住宅主屋(みどり市大間々町大間々)1件で、「在郷町として栄えた大間々町の往時の景観を今に伝える貴重な建物」とされた。約3カ月後の官報公示を経て、登録有形文化財(建造物)は全国で1万1507件、県内では335件となり、みどり市では32件目。桐生市には132件ある。

年番町の本二町会、3点セットで桐生祇園祭PR

 今年の桐生祇園祭で第259年番町を務める桐生市本町二丁目町会(増子相一町会長)が、町会独自の祇園祭PRグッズを製作した。祇園祭礼絵葉書(はがき)、チラシ、ルーズリーフの3点で、町会が誇る祭礼文化の数々をデザインに採用。8月4日から6日まで開催される祇園祭の際、「本町二丁目にぜひ足を運んで」と、PRにフル活用している。

独り占め

 例えばアゲハの幼虫。食草は夏ミカンやユズのほか、サンショウ、キハダ、カラタチなどのミカン科。この仲間の葉は独特の匂いがあって、特にコクサギはそのまま「小臭木」である。コクサギの葉の付き方は独特で左右に2枚ずつの互生。名前が似ているクサギはクマツヅラ科。こちらも独特の匂いだがコクサギとは全く違う▼アゲハの幼虫から連想したことをたどった。今回は食草から植物方面だったが、昆虫方面へのアプローチもある。その多くが取材でかかわった人から教えてもらったもの。こちらの興味ゆえに分けてもらい蓄積してきた大切な知識だ▼先日、桐生自然観察の森で「こども自然教室」を取材した。子どもたちの興味を引き出すように、レンジャーそれぞれが持つ知識をわかりやすく工夫して伝える。その姿を見て、これまで得てきた大切な知識は、ただ分けてもらったのではなく、誰かに伝えるべく預けられていたのだと、改めて気づかされた▼教えてもらった知識がこの身に息づき、得た時期も場所もばらばらの情報と結び付いて形を成し、いつか誰かに伝えるために整えられていく。独り占めして楽しんでいいのは知識ではなく、この整理する過程だけなのだろう。(