今月の記事: 2017年7月

中と外

 まあ経年劣化と言っていいのだろう。耳鳴りが年々、強くなっている気がする。高音、低音の聞き取りにくさが進んでいる気がする。30歳代からのつきあいなのでいろいろと慣れてはいるのだが▼一般の尺度はあまりよく分からないが、これを「ひどい耳鳴り」と言いたくないなとずっと思っていて、「ひどい」と思わないように心掛けている。まあ、個性のうちだと。周囲の人たちにとっては迷惑かもしれないなとは思いつつ▼「ひどい」という言葉の“強さ”が、どうにもなじめないのだ。冗談で口にするならまだしも、まじめな話の中でそんな表現を使ったら、心が折れそうで。ひどい事件、ひどいありさま、ひどい災害…。そういった「ひどい」に比べればかわいいもんだ、そんな「ひどい」と並べるなんて不謹慎だ、使い方を間違っている、と▼「ひどい」に限らず“強い言葉”というのはある。使い方を間違うと大きな問題になりうる言葉は、たくさんある。思想信条の自由があるから、自分のプライバシー空間や心の中だけで使う分にはまだいい。が、外に出せば、一個人の問題ではなくなる▼インターネットは個人的な空間ではない。当たり前のことなのだが、わかっていない人たちもいるようだ。(

老朽空き家どう減らす? 桐生市が有識者会議発足

 危険な老朽空き家が社会問題化するのを受け、桐生市は27日、増え続ける空き家の対策計画を策定し、取り壊しが必要な場合の代執行などを協議する有識者会議「空き家等対策協議会」を発足させた。初会合では「特に著しい損傷」と判定された危険な老朽空き家が市内に116件あるとの調査結果を市が公表。どう減らし、空き家の利活用をどう進めるかの協議に入った。10月の次回会合で対策計画案をまとめ、市民意見の募集などを経て年度内の計画策定を目指す。

勘九郎さん、七之助さん“降臨”、初のながめで千秋楽

 人気歌舞伎役者、中村勘九郎さん、中村七之助さん兄弟が11月、ながめ余興場(みどり市大間々町)に初来演する。全国芝居小屋錦秋特別公演2017で、昔ながらの芝居見物気分が味わえる8カ所を巡回、その千秋楽が、ながめ余興場だ。「はじめまして、です。楽しみにしています」と兄弟。ながめ実行委員会(小屋雅義委員長)では8月8日から余興場専用窓口でチケットを発売する。

逢魔処

 逢魔時は大禍時で、魔物に逢う、または大いなる禍が起こるという時刻があるなら、場所もあるのではないか。鬼門ではなく、方違えとも異なって、ある特定の場所に行くと良からぬことが起きてしまう。それなのになぜか、引き付けられるように行ってしまう▼自分にとっての逢魔処。またも通り道でもないのに立ち入ってしまった。招き寄せるような赤っぽい光はもう消えていて、暗く静まり返ったその場にたたずんで、あの木もこの木ももうないのだと、虚空を見上げたことを覚えている。古くからの神域のはずだが、個人的にはけがをする場所だ▼今度は特に顔の右半分を中心に、痛い目にあってしまった。ふだんから化粧っ気のない顔でも、10日間も化粧水すらつけられない状態には滅入った。表面上はもう一皮むけて、ガーゼも絆創膏も白いものはなくなったが、頬骨の痛みを初体験している▼魔物禍物の潜むと知っている神域に、なぜに安易におびき出されてしまうのか。お守りも持っていたはずだ。いや、持っていたから、この程度で済んだのかもしれない。対決などせず避けるのが賢明だろう▼それとも寝苦しい夜の、宮部みゆきの「霊験お初捕物控」の読み過ぎだろうか。(

あすはわが身である

 未明の雷鳴と激しい雨音で眠りを破られた26日は、桐生地方で1時間に40・5ミリを、3時間降水量で84ミリを記録した。同日の全国観測値ランキングで3時間降水量は1位だったという。