今月の記事: 2017年8月

にじいろ

 みどり市がぐんま男女共同参画センターと連携し、初めて開いたLGBTについての講演会を取材した。市内外から約90人が参加し、関心の高さをうかがわせた▼ニュースで最近よく耳にする「LGBT」。同性愛者や性同一性障害者など性的少数者を指す言葉だとは知ってはいるが、きちんと説明できるかというと知識不足は否めない。なので、当事者の体験を交えた講演は勉強になった▼LGBTの人は、約7万人を対象に2015年に行われた調査によると、日本国内に約7・6%、約13人に1人いるといわれる。1クラス40人なら約3人。記者の子ども時代も苦しい思いを抱えた人が隣にいたのかもしれない▼個人のプライバシーに関わる問題は「傷つけてしまうのでは」とつい敬遠しがち。ただ、好きな人が好きになってくれるとは限らないし、両思いでも自分と同じように思ってくれるとは限らない。そう考えれば異性愛者も、同性愛者も、両性愛者にも違いはないのではないか▼どんなことでも知らない、分からないことはマイナスのイメージに引っ張られやすい。問題はどこにあるのか、どんな声があるのか、どういう対応ができるのか、まずは知ることから始めてみよう。(

“最後の世代”の被爆者として、責任と呪縛に今も葛藤

 あす15日、72回目の「終戦の日」を迎える。生まれ故郷の長崎で被爆し、桐生地区に暮らす佐藤博さん(77)=仮名=。戦争体験者の高齢化が進む中で、被爆体験を語り継ぐ責任を感じる一方、子や孫への健康被害や差別の不安から、被爆者であることを周囲に伝えずにいる。「被爆体験を語れる〝最後の世代〟。その責任は感じるが、子や孫に背負わせたくない」。被爆者としての責任と呪縛。戦後72年の今なお葛藤を抱え続ける。

樹徳高ダンス部が初の地区大会でV、全国へ

 樹徳高校ダンス部が第10回日本高校ダンス部選手権(ストリートダンス協会など主催)の関東・甲信越地区大会でブロック優勝し、16日にパシフィコ横浜で行われる全国大会に出場する。初挑戦での快挙にメンバーは「笑顔で楽しく踊りきりたい」と話している。

踊りの意味

 昔、夏の祭りの季節に佐渡を訪れた。船で島に渡り、両津から路線バスで山を越え、波の穏やかな浦の集落に着く。海にほど近い友人の実家に世話になり、食事をいただき、海で泳いだ。短い滞在だったが、海と空の青が鮮やかな記憶である▼夜、遠くから歌声が聞こえた。その音に導かれて足を運ぶと、集会所前の広場で人びとが踊っていた。佐渡おけさである。せっかくだからと交ぜてもらい、見よう見まねで手足を動かした。動きはけっして速くないので簡単そうなのだが、踊ってみるとスムーズにいかず、ぎこちない。それでも1時間ほど練習すると、少しは様になった▼背後に山の森が迫る、ほの暗い会場。でも、明るすぎない空間で、人びとが輪になって踊る場には、落ち着いた気配が漂っていた。何のために、誰のために踊るのかと、そんなことを自問させる時間だった▼先日、桐生八木節まつりのエネルギッシュな踊りを見ながら、楽しさを感じる半面、一抹の寂しさも覚えた。イベントとなったまつりに参加するには、こちらにもエネルギーが求められる。そこに疲れを覚えるのは、こちらの加齢のせいなのか▼薄暗い中で静かに踊った佐渡の夜が、懐かしくよみがえった。(

資金調達、予想超える額に 11月をめどに起業へ

 除草効果を持つウッドチップモルタル平板の事業化を図り、クラウドファンディング(インターネットによる資金調達)で資金を募った群馬大学理工学部の板橋英之教授(54)は、11月を目途に学内起業する計画だ。資金は目標の50万円の18倍を超える935万円が535人から寄せられ、「予想を上回る支援をいただき、感謝しています」と話している。