今日の記事: 2017年9月4日

「桐生マフラー」のブランド化へ、プロジェクトが始動

 桐生商工会議所(山口正夫会頭)の「桐生マフラー・ストールブランド化事業」が始動した。繊維に関係した多様なものづくり機能を有する桐生産地で培われた技術力に、デザインや新素材活用の要素を加えたオリジナルマフラーを開発し、ブランディングによる差別化と高付加価値化の実現による地域への利益還元と、産地活性化につなげる。今年度を調査研究に充て、来年度に試作開発に移る計画だ。

「藝術大使」桐生を語る、人気画家の山口晃さん

 桐生市の芸術文化振興やまちづくり、魅力発信に力を借りようと、現代の人気画家、山口晃さん(48)が「桐生市藝術大使」第一号に任命された。任命式と記念講演会が2日、桐生市市民文化会館シルクホールで開催され、約800人が就任を見守り、「ふるさとに思う」と題した講演を楽しんだ。

土地の記憶

 黒保根で米づくりに取り組む長谷川達さんがこんなことを話していた。1枚の田の中で同じように育てているのに稲の成長に差が生じる場合がある。周囲の樹木で日差しが遮られたり、土の栄養分が均一でなかったり。土地の生い立ちの違いもまたその原因となりうるという▼一見、均質な水田のように見えても、ある部分は斜面を削り、またある部分は埋め立て、そうして平坦な広がりをつくり、1枚の田として利用している。削った部分は土が締まり、稲の根は張りにくい。埋め立ての方は締まりが緩く、根も張りやすい。水の浸透度も違う。これが成長の差となる▼同じように見える土地でも生い立ちには差異があり、何かの拍子にそれが顕在化する。そんなことを考えながら、カスリーン台風の2カ月後に空撮された桐生市の写真を眺めおやっと思った。自宅のそばに白く細長い氾濫の痕跡がある。70年前、桐生川からあふれた水がここを流れたということか▼桐生川から通じる細い水路の流域。昔はよく水遊びをしたが、今はコンクリートのふたで覆われ、流れは見えない。被災地や被災者の話と同様、自分がいま暮らす地域がどんな状況だったのか、話を聞いてみたいと思った。(