今日の記事: 2017年9月22日

非白金触媒による燃料電池、世界初の実用化

 群馬大学理工学部の尾崎純一教授(56)=元素科学国際教育センター長、炭素材料学会会長=が日清紡ホールディングスと共同研究を進めてきた「カーボンアロイ触媒」が、バラード社(カナダ)の燃料電池スタックに採用され、12月から販売されることになった。非白金触媒を用いる固体高分子形燃料電池の実用化は世界初の快挙。尾崎教授は「20代からカーボン一筋に研究してきて、原理の発見から工業化まで見られるのはラッキーです」と笑顔で語る。

また桐大短生、地域PR漫画制作

 JTB関東交流文化誘致協議会のホームページ(HP)「かんた~びれ」上で展開中の地域PRマンガ第5弾は伊香保温泉編。第2弾桐生編の好評を受けて、桐生大学短期大学部アート・デザイン学科に再度依頼があり、1年生の関口麻結さん(19)が現地取材して制作したマンガが掲載されている。男の子ふたりの旅が歴史、自然、食の三つの価値を中心に描かれており、「読んだ人がおもしろそう!と思って来てくれるとうれしい」と関口さん。温泉周辺の情報も盛り込み、絶品もつ煮の食堂など群馬ならではの穴場も紹介している。

ふわりの重み

 ぴっかぴかの秋晴れの昼下がり、ふうわりふわりとチョウが舞っていた。優雅にゆるい羽の動きで、ときおり滑空する。羽は白地に黒い筋が入って薄赤の斑紋。移入種・アカボシゴマダラである。行く先が気になって追いかけてみたけれど、塀を越えて向こう側へ。あっけなく見失ってしまった▼ふと、われに返って「追いついて捕まえたとして、一体どうするつもりだったのか」と自問する。殺すのは忍びないし、産卵を見かけてしまったら余計に困る▼「ヒトが意図的に持ち込み、放野したであろう」といわれ、着々と生息域を広げているアカボシゴマダラやホソオチョウ。在来の自然環境に影響を与えていたとしても、一つの命にかわりないものだから対応が難しい▼さて今夏、国内で初めて確認されて話題になったヒアリは「しかるべき機関に連絡して、駆除してもらわねばならない」。その場に居合わせたら自分もそうする▼ヒトの安全な暮らしとか、生態系の維持とか、さまざまな次元のたくさんの理由で駆除される生物がいる。理解しているけれど、生き物としての重みや価値は別問題で、どれも一つの命にかわりない。そのことだけは忘れずにいたいと思ったのだ。(

歳月が評価するもの

 仕事場の本立てに並ぶ「20世紀全記録」(講談社)は購入して30年、いまも辞書と同様、日々重宝している一冊である。