今月の記事: 2017年11月

啄木の歌、東北言葉で 桐生出身の詩人・新井高子さん編著

 「東海(ひんがす)の小島(こずま)の磯(えそ)の砂(すか)っぱで/おらァ泣ぎざぐって/蟹(がに)ど戯(ざ)れっこしたぁ」

 「稼(か)せぇでも/稼(か)せぇでもなんぼ稼(か)せぇでも楽(らぐ)になんねァ/じィっと手っこ見っぺ」

 「一握の砂」や「悲しき玩具」所収の石川啄木の短歌を、東北の土地言葉に訳して読むこと100首。歌人の感情や情景が具体性をもって生き生きと立ち上がってくる。桐生出身の詩人、新井高子さん(1966年生まれ、埼玉大学准教授)編著による「東北おんば訳 石川啄木のうた」が、未来社から刊行された。東日本大震災をきっかけに、三陸大船渡での催しに集ったおんば(おばあちゃん)たちとの共同作業の成果だ。

錦秋に華やか、中村屋・芝居小屋巡回、ながめで千秋楽

 中村勘九郎さん、中村七之助さんが全国の芝居小屋8カ所を巡回する錦秋特別公演2017の千秋楽が25、26日、ながめ余興場(みどり市大間々町)で行われた。3公演とも関東一円から超満員の客が詰めかけ、大笑いしたりため息をもらしたり、間近に繰り広げられる芸を堪能していた。

懐も深し赤城山

 赤城山の今季の初冠雪は19日だったという。21日朝、うっすらと白くなった姿に高ぶる気持ちを抑えながら撮影し、気象台に確認を求めて初めてそのことを知り、絶句した▼19日は冬型の気圧配置が強まり、真冬並みの寒気が流れ込んでくるため、日本海側を中心に雪が降るとのことだったのであさイチで確認したが、その兆候は見られなかったからだ▼にわかに信じがたく、気象台を疑ってしまった。すると、当地からは見えない渋川寄りの鈴ケ岳(1565メートル)や前橋寄りの鍋割山(1332メートル)の山頂付近に雪が降ったのだという。霧氷の可能性についても遠回しに聞いてみたが、そうではないとのことだった▼日本海側からの強い寒気は赤城山の西側に雪をもたらしたということらしいが、筆者の慣例で最高峰・黒檜山(1828メートル)や駒ケ岳(1685メートル)、長七郎山(1579メートル)、地蔵岳(1674メートル)といった当地寄りの山ばかりに気を取られていたのは不覚といえば不覚だった。しかし、本紙的に当地から見えない山を撮影してもあまり意味がない▼たかが初冠雪といえども一筋縄ではいかないもの。赤城山は裾野が長いだけではないことをあらためて思い知る。(

10年後4万9600人想定 みどり市新総合計画素案

 みどり市は、2018年度から10年間の市政運営の最上位計画となる「第2次みどり市総合計画」の素案をまとめた。現行計画を大筋で継承しつつ、八つの基本政策と27の施策、95の基本事業を柱とする計画を進めることで、27年の人口を推計より約2000人多い4万9600人と想定。現在の人口より減ることが確実視される中、減少幅を抑える目標を掲げた。現在、素案に対するパブリックコメント(市民意見公募)を募集している。

野外スポーツで黒保根の魅力を 「スカイランニング」競技会

 高低差のある登山道などを駆け上がるスポーツ「スカイランニング」。桐生市黒保根町の赤城登山鉄道跡で18日開かれた競技会で、アウトドアスポーツの会場として魅力たっぷりの黒保根地区が改めて評価された。ふもとの利平茶屋駅から鳥居峠の赤城山頂駅まで、距離にして1キロ、標高差360メートルのコースをわずか数分で駆け抜けた若い競技者はこれからの展開について、開催に協力した地元住民らとさっそく語り合った。