今日の記事: 2017年12月14日

スカジャン収集家・出村さん、“オール桐生”で復刻品を

 横須賀基地の駐留米兵向けのスーベニア(土産品)だったことに由来するスカジャンの主力生産地は、横振り刺しゅうの技術が集積する桐生であった事実に熱視線を送る人がいる。国内屈指の収集家でディーラーの出村淳也さん(47)=富山市=だ。ビンテージ(価値の高い年代物)を取り扱う傍ら、オリジナルに忠実な復刻品を生み出すべくオール桐生でチームを組織し、プロジェクトを進めている。

冷え込み厳しく、けさ氷点下2・7度 「氷の花」も

 強い寒気の影響で桐生地方は14日朝も厳しい冷え込みとなり、桐生市(元宿町)で氷点下2・7度と今季最低、9日連続の冬日となった。山間部では水田に氷が張り、花の茎が氷結する「氷の花」現象も見られた。

移動と定住

 駐車場に車を止めてドアを開けると、鳥の声が届いた。「ヒッ、ヒッ」と鳴くのは、おそらくジョウビタキ。あたりを見回すと、民家の庭先の木の枝に、ベージュとオレンジの小さな姿が見えた▼日本野鳥の会発行の「フィールドガイド日本の野鳥」によると、ジョウビタキは夏、中国東北部やロシアのバイカル湖周辺、黄河流域や長江上流域などで繁殖し、冬は日本列島や中国南部、インドシナ半島に渡ってすごす。目の前でさえずる個体も、大陸からはるばる長い旅をしてきたのだろう▼1年に2度の長距離移動である。困難も多かろうと想像するのだが、同じ場所にとどまって暮らす「定住」となれば面倒も多かろうと、鳥たちはこちらを見ているのかもしれない。定住が文明を生み、人間の繁栄の礎になったのは一面で、「いさかい」という副産物がどうしてもつきまとう▼文化というのは、いさかいを未然に防ぐため、人が生み出した英知なのだろう。行き会えば会釈をし、天気の話などをしながら表情をうかがい、穏やかな表情で別れる。そんなお決まりのやりとり一つが、人の気持ちを和ませ、地域を落ち着かせる▼移動の暮らしには戻れないが、鳥たちに学ぶところもあるのかもしれない。(