今日の記事: 2017年12月18日

大黒柱を自分で選ぶ、梅田で伐採ツアー静かな人気

 桐生市梅田町の山林で、新居の大黒柱を施主が自ら選んで伐採するツアーが、静かな人気を呼んでいる。地元の林業会社が自然素材にこだわる工務店と約10年続けている恒例企画。11月に行われた同ツアーでは、住宅新築を控えた4人家族が梅田の山林で大黒柱となるヒノキを選んだ。その伐採を見守った一家は「ようこそわが家へ。感謝の気持ちでいっぱい」などと感激した様子で思いを語った。

張り出し歩道で安全守れ、桐工生が工事現場を見学

 桐生市の市街地と同市川内町を結ぶ県道川内堤線の小倉峠付近(堤町三丁目―川内町一丁目)で、自転車と歩行者が安全に通れるよう前年度から工事が進んでいる「張り出し歩道」。桐生工業高校1年生約40人が18日午前、現道を交通規制しながら進める同工事の現場を見学し、安全確保と工事関係者の協力体制の重要性を肌で感じた。

彼女と絹と写真

 横浜美術館に初めて行ったのは1993年、米国の画家ジョージア・オキーフの展覧会だった。画集でしか見たことのなかった彼女の大きな花たちに、魂が吸い込まれるように幻惑されたのを覚えている▼いま開催中の企画展は石内都さんの「肌理と写真」。桐生出身で小学校から横須賀で暮らし、美大で染織を学び、独学で写真をはじめてからは両親が横浜に建てた家に暗室を設けてきた。そして来年には桐生に転居する。隠れたテーマは「横浜と桐生」だという▼石内さんは桐生に横浜銀行があることに驚いていた。生糸や絹織物は横浜港から輸出されたのだ。「絹の夢」シリーズで桐生織塾の銘仙や織物工場、桐生が岡遊園地などを撮影しつつ、故郷を再発見していたのだと思う▼写真でも因縁がある。横浜に下岡蓮杖が日本初の商業写真館を開業した2年後に、桐生出身の島隆が夫霞谷の肖像を撮影し「写真師」を名乗った。霞谷が早逝しなければ、お隆さんも横浜写真で人気を博していたかもしれない▼さて今展、壁を全部塗り替え石内さん自ら1週間展示作業をした大個展で、コレクション展と合わせて約300点。現場に身を置く意味を、四半世紀たって一層ひしと感じた。(