今日の記事: 2018年1月31日

わ鐵のオリジナルヘッドマークで“孫列車”

 わたらせ渓谷鐵道(本社みどり市大間々町、樺沢豊社長)で30日、桐生市在住の夫妻が孫の誕生日を祝おうと、自らデザインしたヘッドマークが完成した。きょう31日から普通列車の車両先頭に掲出され、2月13日まで同路線を1日2~5往復する。同夫妻は「赤ちゃんのころから手を振っていた、わ鐵の列車でお祝いできてうれしい」と感慨深げ。孫は自分の顔写真入りヘッドマークを指さしながら、「カッコいい」とお気に入りの様子だった。

里親募集は猫カフェで、仲町に「猫のへや」オープン

 ネコとのふれあいを楽しめる猫カフェ「猫のへや」がこのほど、桐生市仲町三丁目にオープンした。現在いる9匹はいずれも保護された子ネコで、お気に入りが見つかれば里親になることもできる。「ふれあって、くつろいで、ネコを知ってほしい」と、代表の萩原眸さんは来店を呼び掛ける。

アオダモの木

 若くて一途な研究者だった。鳥や草木や虫や天地のことで、こちらが尋ね、彼が知らないと言ったものが思い浮かばない。近郊の山のフィールドワークを何度も共にしてきて、それが実感である▼解説が実に丹念で、語りを止めて観察対象を見つめ、また話しだす。その視線には必ず、空や海の透明度を見極めていくような深い集中があった▼熱心さが高じて、時折、優先順位を間違えた。観測機材を詰め過ぎて防寒着を忘れたとか足りない部分の「らしさ」も彼が愛されたゆえんである。そこを温かく補って、遠方からやってくる彼の活動を温かく支えた桐生の人は多い▼ある日、山の尾根で出合った古木に向かって、めったに感情を表さない彼が「これはすごい」と、しぼりだすように言った。そして、じっと見上げていたアオダモの木▼21世紀の17年余り、こんなふうにして桐生をフィールドに貴重な基礎研究を幾つもまとめた彼が、ふいに逝ってしまった昨年暮れ。いまもって現実感のない喪失感が、ひと月を過ぎてもそのときのままである▼ことしはもう一度、あのアオダモの木に会いに行ってみよう。彼の心がひょっとしてまだ、そこに残っている気がするのだ。君を、忘れないために。(