今月の記事: 2018年1月

濁点の真相

 繊維産業の取材の中で疑問に感じたことがある。桐生を象徴する織物の正式名称は、果たして「ジャカード織」なのか、それとも「ジャガード織」なのかという問いである▼業界の方々と話をしていると、耳で聞く限りは「ジャガード」派が多い印象だ。名前の由来は、織機の発明者でフランス人のジョセフ・マリー・ジャカールから。「ジャカール」はアルファベットで「Jacquard」と書く▼英語読みは「ジャカード」だから、織機は「ジャカード織機」であり、つくられる織物は「ジャカード織」と呼ぶのが、元の表記からすると正しいことになるのだろう。そう理解して、関連記事を書くときには濁点のない表記を徹底してきた。広辞苑にも「ジャカード」と記載されている▼では、「ジャガード」は駄目なのかというと、当地に限らず国内繊維業界ですっかり定着していて、間違いとは言えなくなっている。ウェブ上のファッション用語集にも「しばしばジャガードとも呼ばれる」と注釈があるほどだ▼これも言葉の変化の一つなのだろう。「桐生タイムス」も同じ。「times」の正しい発音は「タイムズ」だから、本来は「桐生タイムズ」なのだけれど、地域に根づいているし、今さら変えられないな。(

動くために必要な情報

 京都大学再生可能エネルギー経済学講座の研究者たちが、各電力会社のおもな送電線の空き容量と利用率を調べ、結果をホームページで公表している。

“桐生暮らし”に興味津々、問い合わせ急増

 桐生市内の空き家に移住した芸能人の暮らしを紹介するテレビ番組の放送が始まった昨年12月以降、「同じような空き家はないか」などと“桐生暮らし”に興味を示す問い合わせが同市に40件以上寄せられている。月刊誌が今月発表した2018年版「住みたい田舎」ランキングでも同市は北関東エリア上位をキープ。同市は「番組をきっかけに関心をもってもらえた。ぜひ移住者増につなげたい」と意気込んでいる。

ちょっぴり春の薫り、早咲きアジサイ出荷始まる

 厳しい寒さが続くなか、みどり市笠懸町鹿の小内園芸(小内敬一代表)では早咲き(冬に咲く)アジサイの出荷が始まった。

初めて

 大雪の余波がまちなかに白く残る24日、この日の新聞製作が本格化する前の時間を使ってひとっ走り、観音院・日限地蔵尊の「初地蔵」取材に向かった▼桐生で生まれ育ったものの、日限地蔵なんてものがあると知ったのは記者になってから。桐生まつりやえびす講と比べるあてもない、小さな小さな縁日。でも、お参りしている人たちの振る舞いがごく自然で、日常の中にあって親しまれているのだなあと心地よくなった。知らないことがいっぱいだなと自分自身の不足を改めて思ったものだ▼たい焼きをくわえながら、さて、何度目の初地蔵だったかなと思う。「初地蔵」は何度来ても「初」なのだなと思う。12月「納め地蔵」で納めて、新しい年の初めてなのだから、当たり前だが▼記者になった当時、見るもの聞くもの、することなすこと、けっこうな割合で「初」が多かった。初めてのことというのは鮮烈に記憶に残るもので、当時は何月何日の新聞にどんな記事が載っていたかまで覚えていたくらい。それが、馬齢を重ねて半世紀、記憶も気力も体力も鈍ってしまったわが身が情けない▼今年も「初」に触れ、「初」を感じられますように、「初」を楽しめますようにと、お地蔵さまに手を合わせた。(