今日の記事: 2018年2月2日

桐生市は国保税率軽減、4月から13.7%値下げ

 桐生市は1日、4月の新年度から同市の国民健康保険税率を、1人当たりの平均で現行より13・7%引き下げる方針を決めた。新年度から国保の運営主体が県に移管される制度改革で、税率決定の参考に県が示した「標準料率」が現行より低く抑えられ、市は基金を活用して税率を引き下げたとしても、中長期的に安定した国保運営は可能と判断した。同日の市国保運営協議会で市の諮問に同意したもので、市は同協議会の答申を受けて市議会に関連条例案を提案する。

桐生織塾、街なかのビルへ移転し再稼働

 桐生織塾(新井求美塾長)が梅田の古民家から街なかのビルへ移転し、再稼働しはじめた。今年度に設けられた桐生市新規工房開設補助金の第1号で、毎月第1土曜日には体験教室を開催して、街のにぎわい創出に一役買うことにしている。

事実の観察

 5年前の冬、ある現場で他紙の記者が言った。「ペンを握るこの手が商売道具。けがとかできないんですよ」。新米記者だった私はストーブにかざした両手を黙ってながめていた。あれから取材と経験を重ねたけれど、今もこの手が商売道具になった気がしない▼「解釈よりもまず実物を見ること。目の前にある事実の観察から出発することが大切」。人は想像力豊かだから、ある事象に対して解釈・推論が先行して、それぞれのとらえ方と、それぞれの正しさの感覚で議論しがち。だからこそ「まずは現地観察」という。済んでしまって実物を見られないときは「人の言葉を時間をかけ、丁寧に聞いてごらんなさい」。つい先日聞いた言葉に、改めて記者としての姿勢を学んだ▼語ったのは元高校教諭で植物研究者の佐鳥英雄さんだ。全く違う職業を経験した人から、記者としての基本を習う。それはつまり、人の経験や、それに基づく知恵は多面的で多方向にベクトルを持つことを意味している。回り道に思えることも決して無駄でなく、自分の血肉になるのだ▼結局のところ私の“商売道具”はわからないまま。けれど再確認した「事実の観察の大切さ」。この姿勢はどこまでも持ってゆく。(

伝統は方向を見定める柱

 銀座に開場した観世能楽堂で落語を聴いた。能舞台に高座を置いて落語をすることの新鮮味について、立川志の輔師匠の前説が大変分かりやすかった。