ふれあいメールに望む

 桐生市のふれあいメールに関してはこれまで、当欄でもいくつか要望を出してきた。すぐに改善されたものもあるし、いまだに声が届いていないものもある。市民と行政をつなぐせっかくの機能をさらに充実させていくために、気づいたことは今後も提案させてもらおうと思う。

 まずは「こんな情報がほしいな」と感じた体験をひとつ。

 市役所周辺の施設で催し物が集中していたのか、周辺の駐車場が空いていなくて、仕方なく家に戻り、自転車で出直したことがあった。「そんなこともあるさ」と言ってしまえばそれまでだが、日々の暮らしで張りめぐらしておけるアンテナは限られている。たいていは出くわして「困ったな」となるわけだ。

 ここで考えてみた。何かの事情で市役所周辺の駐車場はどこも混雑していると、この状況は少なくとも当該施設の関係者は見て知っているわけである。こんなとき桐生市から「きょうは市役所およびその周囲の駐車場がたいへん混雑しているので、来庁者は十分お気をつけください」とか、そんなお知らせが送られてきたら、これは便利である。急用でなければ、きょうはやめようかという判断もつく。

 あるいは火災情報だ。以前にも「○○町何丁目地内」だけでなくもう少し詳しい情報を載せてもらいたいと要望したが、これはいまだに実現していない。

 個人情報への配慮など、いろいろ難しい事情があるのかもしれないが、消防本部のテレホンサービスの内容は場所の目安がつくようになっている。せめて同じ程度にしてもらえればメールの一報のありがたさは増す。

 人それぞれ、ほしいと思う情報は違う。必要に応じて選択できる仕組みはありがたい。願わくば、リアルタイムで知ることができれば市民の利便性がぐっと向上するはずだという情報にもっと目を向けて、精度をあげていってもらいたいのだ。

 つながっていることと活用されていることは別物である。慣れが生じればあっという間に埋没してしまうのが情報の怖さである。受け取る側が常に新鮮な気分でそれに接していけるかどうかは実用性次第である。

 市が流したい情報と、市民が知りたい情報にはきっと差があるはずである。それをすり合わせ、内容を充実させていく。

 災害などの緊急時に威力を発揮する優れたネットワークを育てるために大切な道筋である。

関連記事: