アフリカ開発会議、桐生が一役

 ケニアの首都ナイロビで8月下旬に開かれた第6回アフリカ開発会議(TICADⅥ)に、桐生のものづくりが一役買った。朝倉染布(桐生市浜松町一丁目、朝倉剛太郎社長)の超撥水(はっすい)風呂敷「ながれ」が安倍昭恵首相夫人の贈答品に選ばれたほか、木工作家の藤信規之さん(47)=桐生市広沢町四丁目=が制作した横浜港のジオラマが現地で展示された。

 TICADはアフリカの発展をテーマに日本政府が主導してきた国際会議。過去5回は東京都や横浜市で催されたが、今回初めてアフリカで開催され、アフリカ経済の多角化や保健システムの強化をうたった「ナイロビ宣言」を採択した。

 強力な撥水加工で水を運ぶこともできる朝倉染布の「ながれ」は、日本伝統の風呂敷に新たなテクノロジーが用いられている点を評価された。50枚が会議に出席した要人に贈られた。

 朝倉社長(45)は「日本の伝統と『もったいない』の精神に先端技術を加えた当社の風呂敷が使われた。日本の心を世界に広げる一助になれば」と語る。今回の件とは別に、欧州の大手企業からも問い合わせが寄せられるなど外国での風呂敷への関心の高まりと海外展開の可能性をこのごろ実感しているという。

 工房「うくぬ~た」を主宰する藤信さんの「積み木で作る横浜港」は横浜港大さん橋新ターミナル10周年などを記念して2012年制作。港の風景を約1000分の1の縮尺で忠実に再現し、今年3月まで大さん橋に常設展示された。前回開催地だった横浜市の出展品として会期中、現地で飾られた。

 藤信さんは「たいへん光栄。本当に展示されるのか半信半疑で、自分で実際に見たわけではないので実感もないのですが、現地でも好評だったと聞き、ひと安心です」と喜んでいる。

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