たつきち、鳥重持ち帰り、多店舗化

 日本料理店経営のたつきち(桐生市新宿三丁目、飯塚荘一社長)が鳥重の持ち帰り専門店の多店舗化を進めている。昨年3月、相生町に1号店をオープンして以降、売れ行きが好調で、同年11月には太田市内に進出。足利市葉鹿町に初の県外出店となる3店舗目を開店予定で、9月末のオープンを目指し準備を進めている。

 同社は飯塚社長の祖父が90年前に開いたうなぎ店が始まり。長らく単独の店舗で営業してきたが、事業拡大を視野に、大手チェーンのフランチャイズとして小山市でうどん店を経営し、運営ノウハウを学んできた。

 桐生地域のうなぎ店では、鳥重はうなぎが苦手な人向けの代替品として当たり前のようにメニューにあるが、小山の店を営業する中で「他県では実は一般的でない」と気づいた。鶏肉は求めやすい価格で提供でき、ヘルシーで万人受けする点に着目。「専門店に特化した方がインパクトがある」と単品に絞った店舗展開を決めた。

 基本的に鳥重(650円)のみの販売。昔ながらのたれと調理法は基本的に変えず、生のもも肉を手さばきし、たれをつけてもみ、網焼きする。「いろいろと試行錯誤したが、手はかかるがこのやり方でないとうちが出してきた味が出せない」(飯塚社長)という。

 足利の店は約90平方メートル。持ち帰り専門店の形を維持しつつ、初めての試みとして11席の飲食スペースを設ける。29日の開店を目指している。

 5カ年で20店舗の出店が目標。「桐生が一番大事だが、太田や伊勢崎の東毛地区を視野に展開したい。多店舗化でスケールメリットも出てくる」と飯塚社長。「桐生で脈々と続いてきた食文化を広められたら」と話している。

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