桐商ビジネス研、被災地産で商品開発、「かつおコロッケ」磨く

 東日本大震災で被災した岩手県・陸前高田産のカツオを使ったコロッケの商品開発に、桐生市立商業高校ビジネス研究部が挑んでいる。放課後の数時間が勝負。カツオの臭みの取り方、材料の配分比率、塩加減…。プロの意見に耳を傾け、試作を重ねてレシピを固め、コストを計算して販売価格を決める。継続的な被災地支援と新たな桐生名物の誕生を目指し、目下作業の真っ最中。まずは26、27日の「ウマいもん合戦in桐生」で来場者の舌にアピールする予定だ。

 東日本大震災後、桐商野球部が陸前高田市の県立高田高校野球部を招いて激励の練習試合を行ったことから始まった同校の被災地支援。ビジネス研究部では今年度、継続的な支援を掲げ、現地の物産をビジネス展開する仕組みづくりに挑戦している。その一つが現地で水揚げされたカツオを使った「かつおコロッケ」の開発だ。

 桐生飲食店組合青年部メンバーで「おち。」を営む落合俊之さんの協力を受け、すでに料理の“骨格”は完成しており、7月の桐商キズナフェアでも独特のうまみが好評だった。

 これを商品化できないか。ビジネス研究部のかつおコロッケ班では、コストの削減や、さらにおいしい味を求めて活動を開始。10月31日の放課後、生徒5人が「おち。」に集まり、落合さんの指南を仰ぎつつ、カツオ独特の臭みを除き、ジャガイモやタマネギの配分を変え、塩・こしょうのあんばいを自分の舌で確かめ、レシピづくりに挑んだ。

 慣れない調理に四苦八苦したが、揚げたてのコロッケを味わう表情は真剣そのもの。「塩が少し強いが、カツオの臭みが薄れて風味が出た。ジャガイモを増やしたことでほくほく感が強調された」と、まずまずの手ごたえ。この日のレシピをベースに、さらに「かつおコロッケ」を磨くという。

 かつおコロッケ班の周東樹さんと山田武蔵さん(ともに桐商2年)は「ウマいもん合戦で販売して反応を確かめたい」と話しており、今後、新たな商品名や商品化への企画書なども手掛ける予定。被災地支援と桐生の新名物づくりへ、頭も体もフル回転だ。

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