黒保根出身・高沢颯選手、日本一かけ大舞台へ

 サッカーの第95回全国高校選手権はきょう9日午後2時5分から、埼玉スタジアムで決勝を行い、桐生市黒保根町出身のMF高沢颯(はやて)選手(3年)のいる前橋育英(群馬)が、悲願の初優勝を目指して青森山田(青森)と対戦する。高沢選手は7日の準決勝で決勝ゴールを挙げる活躍を見せ、チームを2年ぶりの決勝の舞台に導いた。「才能だけでなく人一倍の努力家」と恩師も認める同選手。日本一を懸けた大舞台での活躍に期待がかかる。

 高沢選手が準決勝の佐野日大戦で決勝点を挙げたのは前半30分。左サイドでロングボールに反応した味方選手の折り返しに走り込み右足で合わせて今大会初ゴールを挙げた。

 準々決勝までの4試合で5人が得点してきたこともあり、高沢選手は「最後は自分がヒーローになりたいという思いでやっていた」と笑顔を見せた。

 決勝で戦う青森山田は、18歳以下の日本一を決める高円宮杯U18プレミアリーグを制した強豪。ともに20回以上の出場を誇る強豪同士で、好勝負が期待される。

 前橋育英が初めて決勝に進んだ2年前は、延長戦の末に星稜(石川)に敗れた。当時1年生だった大塚諒主将は「先輩たちの悔しい思いを晴らすためにも、勝って優勝したい」と意気込んだ。

「人一倍の努力家」地元からもエール

 高沢選手は黒保根小・中出身。近隣のみどり市大間々町を拠点とするスポーツ少年団「リベルティ大間々」で小1からサッカーを始め、学校にサッカー部のない中学時代は前橋FCで活躍して前橋育英に入学した。

 小学校時代から高沢選手を見守ってきたリベルティ大間々の鏑木豊代表(53)=みどり市大間々町上神梅=は「センスもスピードもあったが才能だけではない。負けず嫌いで人一倍の努力家だった」と当時を振り返る。

 小学生時代は1歳上の兄・成さん(第一学院高―東京国際大)とともに中心選手として活躍。北関東に埼玉を加えた4県72チームが集まる大きな大会で、チームを優勝に導く奮闘ぶりが印象に残っているという。

 「チームのユニホームに付く星は、それを記念して付けたもの。クラブチーム全盛のいま、地域のスポ少出身者が活躍してくれるのはうれしい。ぜひ大舞台で力を発揮してほしい」と鏑木代表はエールを送る。

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