自分たちで見つめよう 地域の現在、過去、未来

 人口減や少子高齢化など多くの課題を抱える桐生市で27日、住民自らが地域の昔と今を見つめ、将来に向けて今できることを探る新たな取り組みが始まった。地域の各種団体役員らを対象にした全2回の参加型研修で、同日夜に第10区で初開催した。数人ずつに班分けして「昔はこうだった」「今はこうだ」をテーマに意見交換。2月9日の次回研修では地域の過去と現在を踏まえ、どんな未来にしていくかについて意見を出し合う予定だ。

 「昔は自宅で葬儀をやった。近所の人たちで協力して。だから、地域のつながりが濃かったんだなあと」「昔は大人が他人の子に注意していた」「自分もよく近所の大人に怒られましたよ」

 同市立北公民館で開かれた初回の参加型研修。同市10区の自治会や婦人会、育成会の役員ら36人が出席し、地元について「昔はこうだった」「今はこうだ」をテーマに、和気あいあいと意見を出し合った。

 持続可能な地域コミュニティーづくりを目指す市民活動を支援する市の事業。桐生市出身で地域おこし協力隊員経験のあるNPO法人キッズバレイの北村正貴さん(31)が進行役(ファシリテーター)を務めた。

 ふせんに書き出した多くの意見を、班ごとに模造紙に張り出して発表する仕組み。地域の昔と今を見つめ直した上で、「では、あなたが地域のためにやっていることは」との新たなテーマが示された。

 「だれにでも声をかけて、あいさつするようにしている」「最近では『子どもに注意すると仕返しが怖い』とよく言うけど、声はかけた方がいい」など、声掛けの大切さを訴える意見が多く出た。

 北村さんは「ここで育った子どもたちが『この地域に戻ってきたい』と思うかどうかは、みなさんの常日ごろの生活態度が左右すると思う。次回研修は『どんな地域になってほしいか』『そのために今できることは何か』を話し合いましょう」と呼び掛けた。

 同研修についての問い合わせは、市市民生活課(電0277・46・1111内線383)へ。

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