普及へローラー作戦、住宅用火災警報器

 桐生市消防本部は、消防法ですべての住宅に設置を義務付けている住宅用火災警報器(住警器)の普及促進を図ろうと、8月から管内(桐生、みどり両市)の実施済みの集合住宅を除く全一戸建て住宅を対象に戸別訪問を実施する。特定の住宅や地域の戸別訪問はあるが、管内全体を“ローラー作戦”で設置啓発を行うのは初めて。

 同本部によると、逃げ遅れなどによる火災死傷者を減らすため、改正消防法で2006年6月(既存住宅は08年6月)からすべての住宅に住警器の設置が義務付けられたのに伴い、春と秋の全国火災予防運動や商店街などのイベント時に展示ブースを設けたり、啓発チラシを配るなどして普及促進を図ってきた。その結果、管内の昨年度の推計普及率は59・5%と前年度より3・8ポイントアップしたが、県平均(69・0%)、全国平均(77・0%)を大きく下回っている。

 管内の世帯数(6月1日現在)は6万5243世帯(桐生4万6493、みどり1万8750)。推計普及率で計算すると、このうち約2万6000世帯が未設置ということになる。

 同本部では既存住宅の義務化から5年が経過したが、いまだ未設置住宅が多いとして、既に実施した集合住宅を除く戸建て住宅を対象に消防職員が戸別訪問をし、未設置の場合は住警器の有効性などを説明して設置を促すことにした。

 実施時期は8月初旬から11月末ごろまで、時間は午前9時から午後5時まで。訪問は職員2人以上で、身分証明証を携帯する。また、室内に立ち入ったり、住警器を販売することはない。悪質訪問販売に気をつけるよう注意喚起も行う。留守宅にはチラシを配布する。実施に先立って8月初めに回覧板で設置啓発活動について周知する。

 なお、同法に住警器の未設置に対する罰則規定はないが、同本部では「生命と財産を守るために」と設置を呼び掛けていく。

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