あさひ特支高等部の山口勇壮さん、「はばたき賞」受賞

 あす3月1日に県立あさひ特別支援学校高等部を卒業する山口勇壮さん(18)=桐生市新里町=が、第40回はばたき賞を受賞した。全国特別支援学校肢体不自由教育校長会で決定したもので、全国で14人の児童生徒に贈られる。山口さんは在学中に難関検定や試験に多数合格、来月には運転免許を取る予定で、4月からは前橋国際大学に通う。「充実した3年間でした」と笑顔で語り、将来は「母校の教員になりたい」と夢をはばたかせている。

 山口さんは小5からあさひ特支に通学。児童生徒会長をつとめるなど学校の中心的存在だ。高等部では商業科の金澤久夫教諭の指導を受け、日本商工会議所の簿記検定2級、経済産業省の情報処理技術者試験ではITパスポート試験に合格。また全国商業高校長協会の検定試験は珠算・電卓実務、簿記実務、情報処理、商業経済の4種目の合格を果たして表彰された。

 「特別支援学校のトップは当然、一般の商業高校と戦える指導をしてもらえた」と、個性特性を見据えたマンツーマン教育に感謝する。そして3年になって「このような指導法の流れを継承する必要がある」との思いを強くした。「母校の教員になりたい。そのためには大学進学だ」。センター試験を受け、前橋国際大学国際社会学部の情報経営コースに進学を決めた。

 金澤教諭は「本校では商業は週6時間と少ない中で勉強しなければならない。難しい試験へのモチベーションを持ち続けるのも大変だったと思う。試験に落ちて再挑戦した経験も、教員になったら役立つはず」と努力をたたえる。自身も定年で一緒の“卒業”だ。

 「一つ上の先輩と切磋琢磨(せっさたくま)できたのもよかった。大学ではさらに上を目指し、実践能力のある教員になりたい」と山口さん。さらには障害者差別解消法が昨年4月に施行されたものの、まだまだだれもが生活しやすい状況にないことを就労体験でも実感。「大学では前橋の中央商店街のユニバーサルデザイン化を実践する計画です」

 「人と接するのが好き。海外にも行って自分の視野を広げたい」と笑顔を広げる山口さんだ。

関連記事: