両毛システムズ、IoT市場参入へ

 あらゆる物がインターネットとつながり通信し、得られる情報を企業の事業活動や人々の暮らしに生かすIoT(モノのインターネット)が急速に進展しつつある。情報サービス地場大手の両毛システムズ(RS)は、IoTの事業化に向けた第1弾として、本社に先月、センサーなどの機器を設置。気象情報を収集分析する実証実験を始めた。IoT活用の先にある「スマートシティー」に貢献できるサービス提供の足掛かりにしたい考えだ。

 IoTの国内市場規模は2022年の段階で3兆円を超えると試算されている。RSは近未来の参入を目指すため設備を設置。データを得やすい気象を対象に実験を始めた。温度湿度や気圧、二酸化炭素、PM2・5、放射線の情報をセンサーで取得し、機械学習で将来の天候を予測。ロビーの画面に表示している。

 実験中のシステムは、学校や事業所など狭い範囲で天候の時間ごとの予測が可能。例えば、学校で40度を超えるのが予測された場合、屋外学習の予定を変更するなど、学校運営に情報を役立てることができる。

 IoTを活用したサービスとしては他に、小売店でカメラの顔認証と購入履歴とを連動させ、販売に役立てることや、自治体からの情報を分析し、地域での交通事故や流行病の発生を予測するなど、多様な展開が見込める。米国では犯罪の発生を予測し、警察の捜査に役立てている自治体もある。

 「情報処理から情報創造の企業へと進化したい。今後はAI(人工知能)や深層学習の領域にも入っていきたい」と、荻野研司取締役専務執行役員。社内では、14年に「2025年ビジョン」を策定。スマートシティー(先端技術の活用による住みやすい社会)の検討にも着手しており、「住みやすいまちづくりの実現に貢献したい」と話している。

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