元国鉄職員の土谷さん、45年前の写真で優秀賞

 山形県米沢市と新潟県村上市を結ぶJR米坂線の全線開通80周年を記念したフォトコンテストで、みどり市笠懸町阿左美の土谷芳治さん(73)の作品「追憶1」が2等にあたる優秀賞を受賞した。いまから45年前の改札口の何気ない風景を焼きつけた写真が「力のある1枚」(講評)と高い評価を受けた。

 米坂線は1936年に米坂東線と米坂西線がつながり全線開通し、昨年で80周年を迎えた。これを記念し、沿線の2県と11市町村などでつくる米坂線整備促進期成同盟会がフォトコンテストを開催。一般の部に202点、80周年記念の部に85点の応募がある中、3月に審査を行い各賞を決めた。

 記念の部で優秀賞に輝いた土谷さんの作品は、1971年夏に手ノ子駅(山形県飯豊町)で乗客を迎える駅員の姿を撮った写真。SL時代の写真や沿線ののどかな風景を描いた作品が多い中、異色の1枚だ。鉄道写真家の広田泉さんら審査員の講評で「力のある1枚。今は見られない貴重な光景であり、はさみを持つ手元や、今にも話しだしそうな表情が素晴らしい」と高く評価された。

 土谷さんは元国鉄職員で、若いころから全国を旅し、鉄道写真を撮っていた。手ノ子駅は現在無人化されており、「昨年も訪ねたが、無人駅になっていてさびしい。写真を通じ、往時の鉄道の生き生きした様子と、昭和の懐かしい雰囲気を呼び起こしてもらえたら」と話す。

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