子どもの居場所つくろう、地元大学生が学習支援

 さまざまな事情で家庭学習が不十分だったり、塾通いが難しかったりする小中学生に学ぶ場を提供し、学校でも家庭でもない“第三の居場所”をつくろう―。そんな取り組みを、桐生地区在住の学生有志が始める。群馬大学理工学部生と大学院生の3人で結成したボランティア学習会「スタディミーツ」。あす11日から毎週木曜夜に桐生市本町五丁目のココトモで開く。学生たちは「地域と学生の接点になれば。子どもたちが毎週楽しみにしてくれるような場にしたい」と意気込んでいる。

 「せっかく桐生地区には大学生がたくさん住んでいるのに、地元の子どもたちと日常的に接する機会はほとんどない。もったいないなあって思って」

 そう語るのは、同学習会の発案者で代表を務める群大理工学府の大学院修士課程2年の滝澤玲香さん(24)=同市東久方町一丁目=。

 出身地の長野県上田市にも国立大学があったが、なんの接点もないまま地元を離れたい一心で進学。桐生に来てから地方都市のもつ魅力に目覚めたという。

 「もし自分の子ども時代に地元の大学生と接点があれば、もっと地元が好きだったかもしれない。桐生の子たちにはぜひ地元を好きになってほしい」

 さまざまな理由で家庭学習が難しい子どもたちに、地域住民がボランティアで学ぶ場を提供する“子どもの学習支援”。貧困対策や居場所づくりなどを目的に、全国的に支援の輪が広がっている。

 桐生市でも2012年7月から西公民館(水曜夜と土曜午後)で、昨年5月から相生公民館(土曜夜)で、今年4月から川内公民館(木曜夜)で、それぞれ地域住民主体のボランティア学習会を開いている。

 滝澤さんは今年1月から西公民館の学習会に参加。先輩講師から子どもたちとの自然なかかわり方を学ぶうち、地域の子どもたちと学生をつなぐ“懸け橋”になりたいとの思いを募らせていった。

 その趣旨に賛同したのが、相生公民館の学習会に参加している群大理工学部3年の宮内友理乃さん(20)=みどり市笠懸町阿左美=と、同4年の鈴木彩香さん(21)=桐生市天神町二丁目、栃木市出身=。有志3人で学習会の準備を進めてきた。

 NPO法人キッズバレイ(星野麻実代表)の協力を得て、同法人が運営する桐生市本町五丁目・東武ビル1階の拠点施設「ココトモ」を会場に、毎週木曜午後6時から同9時まで定期開催する体制が整った。

 滝澤さんは「子どもと一緒に考えながら勉強したい。悩み相談もしてもらえるような場になれたらうれしい。就活中の自分が参加できないこともあると思うが、やる気のある後輩がいるので頼もしい。一過性の活動で終わらないようにしたい」と話している。

 小中学生対象で参加無料。事前申し込み不要で入退場自由。基本的に学校の授業を復習する。参加してくれる小中学生と、趣旨に賛同してくれる地元大学生を募集中。問い合わせはココトモ(電0277・46・7486)へ。

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